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2012/06/20(水)
851 枯れ木に花
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管理するマンションの玄関前に、このように寄せ植えスペースがありドウダンツツジやらオンコ、そしてグランドカバーとしてビンカミノールなどを植えている。
ピンクの花は盛りを過ぎているが、もはや枯れ果てて白化しているような古木を飾っているのが何とも健気だ。根元に一群の花、枯れ枝にしか見えない枝先にも。 ツツジだろうか、サツキだろうか……
ネットでサラッと調べた限り、サツキはツツジの一種で皐月躑躅の略。ツツジは4月に咲き、遅れて五月に咲くのがサツキ。花が大きい小さい、葉の裏に毛が有る無い、違いはあるようだ。父親はツツジ、サツキをしっかり区別していた。
この古木は実家で代々に愛されて鎮座していたわけで、マンション建設のため一冬を岩手で過ごすなど、稀有な体験をして、遂に命脈が尽きたということだろう。父親だったら枯れ木を切っただろうか……
数年前から、元気が無くなっていたが、切ることは考えもせず雪吊りをしてきた。ごつごつとした幹、長年の風雪に耐え、風下になびいた姿が気に入っていた。 いいですね。こんな風に、新たに伸びた枝が花をつけるのは……
風格さえ感じられる白い古木は、朽ちるに任せましょう。 切らなくてよかったと思っている。ちゃんと命をつないでいる。
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