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2012/07/26(木)
887 茄子
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こうタイトルを書けば身も蓋もないが、丸々と香気を放っている茄子は、京野菜の中でも断トツの人気を誇る賀茂茄子であらせられる……
元の会社の先輩OBから、家庭菜園で手塩にかけた作品のお裾わけを頂いた。賀茂茄子、万願寺唐辛子、伏見唐辛子の京野菜にズッキーニ。 「騙されたつもりで」と勧められた賀茂茄子のレシピは、ヘタを取って半身にし、白い身にパラパラと塩を振り、1時間ほど冷蔵庫に入れてかぶりつくのが一番……
女房の感想は「果物みたい!! 」。実にその通り。アクもなく、通常の茄子のように抵抗する皮とは大違い。皮の感覚はあるにしても一瞬。皮つきのリンゴの触感よりもっと軽やか。みずみずしくびっしり詰まった真っ白な身を見つめた……
隣の菜園はダイコンなど実用野菜が主流。彼の作品は京野菜などとズッキーニほか。落語でいえば臍曲がりに「インテリはいけねーや。野菜を作るにしたってチョイと変わったものを作りやがる」と、皮肉をかまされる場面が思い浮かぶ……
同じような姿の万願寺唐辛子、伏見唐辛子は、どれがどれだか分からないそうだ。それでも「シシトウに比べれば、突然変異の辛いのに当たる確率は低い」と、説得力がありそうでなさそうな…… 結構、大雑把でもある。
「京野菜だけに、きょう食べなさいね」と念を押された。彼は落研出身者。 お味がよろしいようで…… 守り切ったなでしこ、おめでとう。
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