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2012/07/05(木) 866 挿絵
蛇が何かを呑み込んだ挿絵として思い浮かべるのは「星の王子様」。大蛇のお腹で象がちゃんと立っているのも珍妙で、それが帽子のように見えるのが温かい。
最近では、自分の尻尾を呑み込んでいる「ウロボロスの蛇」にいたく感動した。

新書大賞2011の第1位に輝いた「宇宙は何でできているのか」に、遅ればせながら興味を覚えて読んだ。催眠剤でしかなかった。その序章に挿絵があった。

二つとも写実的なタッチであれば目をそむけたくなるような構図だが、顔つきや描かれるラインはユーモラスで、つい親しみをもってしまった。著者の村山斉氏によれば「ウロボロスの蛇」は古代ギリシャでは「世界の完全性」を表すシンボルとある。

「広大な宇宙の果てを見ようと思って追いかけていくとそこには素粒子があり、いちばん小さなものを見つけようと追いかけていくと、そこには宇宙が口をあけて待っているわけです」

その著書には、まだ見つかっていない粒子として「ヒグス粒子」を紹介している。
まだ正体のわからない(本当にあるかどうかも分からない)と、書いていた。

今日の朝刊のトップは、「ヒッグス粒子」と思われる粒子の発見が飾った。いちばんちいさな物を見つけたことで、大きな宇宙の始まりも見えてきたということか…… 漠然と思っていた「ウロボロスの蛇」が輝いた瞬間でした。


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