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2013/11/18(月)
1367 セパレート空間
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「ガス欠だべか。今にも落ちそうな飛行機だな」 同伴プレーヤーに声をかけた。 「おかしいな」 16日、秋田カントリーの太平山コースの4番ミドルホール。
セスナ機だろうか。でも軽快なエンジン音ではない。不整脈の鼓動のような不規則音。パラパラと素人感覚でも尋常ではない、と。武道館のドーム屋根の上に姿を見せた後、木々の向こうを見え隠れしながら飛び去った。 翌日の新聞で驚いた。時刻はぴったり。旧秋田空港の滑走路に不時着した。
新聞の地図でいえば、バッドばつ丸あたりがゴルフ場。高度が低く見えたのはエンジントラブルで、最悪の事態を避けよう必死の緊急操作をしていたのか……
その朝は、海霧で視界が遮られ、スタートは十数分の遅れ。秋田港の大型船から霧笛が重々しく鳴り響いていた。数時間後、今度はセスナの異常音が……
スタート時に霧が深かったとはいえ、その後は11月の中旬としては申し分のない晴天。日常からセパレートされた空間に浸るのがゴルフ場だとしても、否応なしに海、空から様々な事象が飛び込んでくるのだな、と。
セスナは地上60メートルあたりでエンジン停止。滑空して着陸したというから、間一髪。頭上では凄まじい恐怖を味わっていた人がいたのだ。でも…… フェアウエーに緊急着陸でもしない限り、何事もなかったようにプレーは続く……
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