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2013/05/29(水)
1194 厚化粧
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靴職人が「本当に危ない状況でしたよ」 革底が破けてしまった靴の修理を頼んだ職人さんがつくづくおっしゃった。
「分かりますか」と、聞いてきた。「ぶちになった厚化粧が落ちて、光沢が増したようだけど…… 」 職人さんは満足そうでした。
「奥さんがせっせと磨くのでしょうが、クリームの着け過ぎ」とのこと。余計なクリームをすっかり落としてくれた。「柔らかな布の乾拭きで十分」と教えてくれた。
名誉のために言えば、靴の手入れは私本人。厚化粧させていた張本人です。 化粧を落とさないまま寝てしまい、翌朝は翌朝で、大慌てで化粧の上塗りをして、急いで会社に出かける。そんな女性がいるとは思えませんが……
そんな状況でしょうか。クリーム分がまだらに残る上に、さらにクリームの上塗り。 極端に言えば立体的な地球儀のように陸地と海洋とが少し段差になっていた。
職人の技で本来の革にリフレッシュしてくれた。最悪の場合どうなるのか聞き漏らしたが、皮が呼吸できなくなって、ひびが入ったり裂けたりするのだろうか……
革底も直したし、厚化粧から本来の健康肌に戻ったのだし、十数年履き続けているが、もう十数年は安泰かと。昔は一つの物を大事に使っていたような……
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