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2013/05/07(火)
1172 寒風
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従妹やお孫ちゃんらとの愉快な一夜を過ごした後、彼らはサクラの見ごろが連休明けにずれ込んだ、従妹の古里の角館へ。私らは近場でラウンドを……
男鹿半島の中央に腰を据える寒風山の北側斜面に広がるゴルフ場。山の上だが日本海や干拓地の大水田のパノラマが一望できる。晴れの限定付きで……
ラウンドした5月5日は上空に寒気が居座り、帯広では8年ぶりに積雪を記録したりと、立夏とは到底思えない。花冷えどころか寒の戻りを思わせる寒さ。暖流に突き出した半島のゴルフ場も例外でなく吐く息が白い。風も強い。ガスもかかった。「さむかぜ山と読むんだよ」。寒風山を仰いで育った同伴女性の言葉が重い。
レストランで暖かいウドンなどを…… ガリッと、口の中で…… 治療中の歯の冠が外れた瞬間でした。吐き出して手で受けたはずが…… えッ どこだ!?
そうこうすると若いウエートレスが「何かお探しですか」。四つん這いになってテーブル下を探してくれた。そして「ありました」と大声。本当に感謝です。若い視力、感度の高い指先。親切な機転の利いた行動は、ウエートレスの鏡です。
それにしても私は、もはや若い方お手助けが必要なほどの年齢に達したのか。 少し落胆です。なぜなら落としたものがコンタクトレンズではなく“歯”なのだから。 心底まで冷え切ったこの身に、ウエートレスから暖かな一陣の春風が……
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