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2014/05/02(金)
1532 ホンナ
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山菜のホンナのことを能代ではボンナという。 能代カントリークラブでラウンド中、「ボンナとアイコ食べる」と聞いてきた。 同伴プレーヤーに電話が入り知人から採りたての山菜のオファーがあったのだ。
山菜好きの私たちは「もちろん!! 」
彼女は彼女で、わざわざ能代まで来てもらって手ぶらで帰すわけにはいかない。 「何か」と考えていた彼女にとっても渡りに船。道の駅では即売り切れなのだ。
例えば、来客の手土産にするので何日の何時までこれこれの量を準備してほしい― こんな注文を聞いてくれる都合のいい山菜採りはいないし、頼めない。
周りにいる山菜取りは趣味人で、天候を見定め、体力、気合と相談して山に入る。採ること自体が無上の楽しみで、知り合いに配る喜びで完結するのだ。
それに契約みたいなのが絡むとその楽しみ、喜びが途端に色褪せよう。 それにいつも採れるとは限らない。専ら食べるだけの人が言うのも何ですが……
山の春の恵み。そして採る人、食べる人。ゆったりした円環で結ばれている。
さて世界遺産の白神山地の清冽な水で育った右がアイコ、左が初物のホンナ。 シンプルなお浸しでいただきました。みずみずしさに言葉がありません。
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