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2014/08/23(土)
1644 鯨貝焼
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最低気温が20度を切るのも間近なのか…… 竿燈祭り最終日の驟雨の後、ろくでもない天気が続く。
そんな中「暑い時は熱いものに限る」と、10日に鍋焼うどんを食べたのは、今思えば数少ない蒸し暑い日だった。雨が降れば降ったでアスファルトに跳ねた雨が白っぽく見えるようなろくでもない天気を考えると、本当に貴重だったのだな、と。
「鍋焼き」を書いた日の夕食メニューです。月曜は休肝日にしようというゆるい合意もあり、白いごはんを食べる酒抜きメニューです。
椀の中央に浮かぶ片側が黒い短冊様の物体にご注目を。今では高価な食材となった鯨のベーコン。家庭では冷凍食品など考え及ばなかった時代、リヤカーを引く魚屋さんが豆腐大のブロックで売っていたような光景が思い浮かぶ。 そんなブロックをおふくろが出刃で短冊様に切っていたような……
秋田の鍋料理はしょっつるにきりたんぽ。秋田独特の食材がメーンで秋田のソウルフードというべきもの。で、夏のスタミナ源といわれる鯨貝焼の位置づけは……
捕鯨とは縁がない。山菜のミズやナスは必須だが、秋田固有の食材ではない。
暑い盛りに出汁の表面に、透明なレンズのような油膜が重なり合うように…… 好き嫌いの激しい鍋ではある。一般受けは今一つにしてもソウルフードなのか。
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