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2015/01/30(金)
1804 お年玉
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お年玉を貰える歳は遥か彼方。与えるについても従兄弟、甥、姪も大きくなってしまったし…… お年玉とは無縁となってかなりの年月がたつ。
一番最後に上げたのが10数年前。従妹ちゃんが連れてきた大学院の研究者仲間で、その後結婚することになるドイツ人の血を引く日系三世のブラジル人。
金銭を贈る習慣が珍しいと言い、年齢オーバーなことを承知しつつ、日本古来の風習の当事者になったことに、こちらがびっくりするぐらい感動していた。
その彼が、360ページに及ぶハードカバーの著作を贈ってくれた。テーマは日本の仏教史。ブラジルで祖父に啓発されたのだという。寄る辺のない開拓地で仏教がどれだけ支えになったのか。彼の慧眼は素晴らしいし、日本とは違う過酷な環境の中で育まれた宗教観を通した労作には興味が尽きないのではある。
その本は書棚にツンドク状態。自分も多少なりとも仏教や仏教史のアウトラインなりを身に着けなければ、その本は読破できないなと思いつつ…… 読み始める覚悟が生まれる日を待っている。
お年玉を10シート頂きました。窓口の局員は「どんだけ年賀状が来たのですか」とびっくりしたそうだ。当たる確率がメチャ高かったと言うことか……
彼らはもう一つの故郷のドイツで研究生活を送っている。私の覚悟は当分……
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