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2015/06/27(土)
1951 喪失感
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何日かぶりに管理するマンションに…… 一見して何かが違う。エッ 何かが足りない。何かがなくなっている。 一瞬、何事か理解できなかった。で、あるはずのものが無くなっている。
喪失感でした。全体として見渡せば、あるべきところにあるべきものがある。 でも、仔細に見ると…… シンボルツリーのツゲの枯れた幹や枝をばっさりと業者が落としたのでした。もちろん私が依頼したのですが……
ツゲは実家の庭の玄関脇の垣根近くに、ツゲ、オンコ、ウメなどと隣接して茂っていた。幼い時はくぐったりしたが、小学生にもなると寄せ付けないほど茂っていた。
ツゲはマンション建築のため、一時、岩手に疎開していたが、シンボルツリーとしてよみがえっていたのだ。株立ちのツゲ。完成後は3本の幹がレンズ雲のような葉っぱの茂みを支えていて、素晴らしい樹形を誇っていた。
老化か、あるいは疎開が響いたのか樹勢が衰えた。枝が枯れて落下することが度々。住人を直撃したりすれば大事だな、と思案していたところでした。
伐採には立ち会わなかったが、それで正解だったな、と。立会していたらここまで大手術する許可を出せなかったかも…… 喪失感に打ちのめされている。
残った1本や、切り詰めた幹から勢いよく出ている若枝に今後を託します。
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