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2015/07/15(水)
1969 水揚げ
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先日、女房が実家から紫陽花を切ってきた。ミョウバンを切り口に塗ったという。
するとお昼ごろ、毬のようだった花がひしゃげて、重力に従って小さな花どもが頭を垂れていた。「どうしたんだろう…… 」「元気になるんだべが…… 」 夕方、帰る頃まで確かそんな姿だったはず。
で、翌朝、紫陽花はこのように元気な姿で出迎えてくれた。「おっ すごいな」 「環境への順応力って、すさまじいものだな」などと、無駄に感動していた。
通りかかったのが隣の割烹のユータロー、コータロー君のママ。私たちの感動をよそに「紫陽花って水揚げが悪いですものね」。ということは、ある程度の時間が経てば、水を十分吸い上げて瑞々しい姿になってくれるということらしい。
さすが割烹のママ。食材や食器、それに座敷のしつらえにも季節感の演出は大切。切花なども重要な役割を果たす。宴もたけなわの時にげんなりしては雰囲気を台無しにしてしまう。
庭から切ったばかりの紫陽花を座敷に飾ったひにゃ、宴も盛り下がることになる。 飾るとすれば、十分水揚げした紫陽花でなけりゃ、ということですね。
紫陽花は今も元気です。実家の主が亡くなってもう4年。手入れがない。 年々、色付きが悪くなっているのが気掛かりです。
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