|
2015/07/16(木)
1970 酒浸し
|
|
|
知人と会食した翌日、酒の上での約束なのに鮭の酒びたしを持参してくれた。
3年前の秋、東京などに住む従兄弟たちが瀬波温泉に集結した。その帰途、村上市の市街を走った。塩鮭の寒晒しが有名じゃないですか。古い町屋の商店の天井からは潮風に晒されて、濃いあめ色に変色した1本姿の鮭が…… 珍味、美味に至って目のない私がなぜ購入しなかったか。いまだに疑問です。
「高いよ」の女房の声に負けたか、商店が開く前の早立ちだったか。考えるに宿泊先のインターネット環境が悪く「ひとこと」のため家路を急いだことは事実……
酒びたしとは塩引鮭を半年間、日本海の寒風に晒し干し上げ、食べる数分前に酒に浸して食べるという村上独特の高級料理。いわゆる燻製とは違う。
「もっと長く浸したほうがよい」とのアドバイスで、食する15分前に酒に浸したのが中央の小鉢。燻製と同じく濃い茶色で透明感があるが、皮まで柔らかく、抵抗なく食べられるのが驚きでした。急激乾燥との差、酒の力なのでしょうか……
3年前の遺恨が晴れたような気がしました。
さて、酒びたしの白い小鉢の左下は、その朝届いた朝採りのキュウリ。 味噌マヨで頂きました。一番手前は同じく朝採りのササギのゴマ味噌和え。 皆様の頂き物で食卓が豊かになっております。ありがたいことです。
|
 |
|
|