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2015/07/02(木)
1956 入れ物
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主役はラーメンではありません。入れ物です。
ラーメン鉢の標準は、白い地肌に描かれた朱色の唐草や、デザイン化された喜の模様が思い浮かぶ。連想を進めれば、細い縮れ麺で具材は昔風のナルト、チャーシュー、ホウレンソウなどがちまっと載った醤油味がベスト。
会社にもあるが、出番は少ない。浅くて容量が少ないというか。不潔という笑いネタで鉄壁の、ラーメンつゆに親指を突っ込んで平然とサービスする店員……
片手でお客のテーブルにサービスしようとすると、どうしてもこうならざるを得ない構造としか思えない。構造的欠陥ですね。
この鉢は女房の陶芸教室での作品です。ラーメン鉢専用ということもないですが、既製品のラーメン鉢より容量が多めなものを狙っているようです。
同じサイズでいえばぶっかけソバで何度かアップした鉢は、かなり初期の作品。 分厚く重量も相当なもの。ぶっかけでなくて、本当の汁ソバであれば持ち上がらないのではないかという、腱鞘炎が心配になるほどの代物。
今回はかなり薄く軽い。和のテーストなのでぶっかけソバにも合うし、ラーメンでも片手で楽々サービスが可能だ。別に唐草模様にこだわる必要はないし…… 麺はマルチャン正麺。インスタントとは思えないコシ。和の鉢の中でいい味。
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