|
2015/09/27(日)
2041 ほろ苦
|
|
|
昨日、会社前で、全国的に有名な山王中学校の吹奏楽の演奏が行われた。
その演奏をほろ苦い思いで聴いていたのは私ぐらいか。およそ半世紀前の事。 私は山王と市内で生徒数1、2位を争う大規模校の南中学の吹奏楽部員。 東京紙の主催する全国吹奏楽コンクールの県予選で事は起こった。
最も大人数のAクラスは山王、南中の2校。当時、山王中は強烈な指導者の下、3年連続金賞を獲得。無審査で東北大会へ推薦されていた年。 ならば南中は、重石が取れて東北大会に駒を進めることができる、と。
審査結果は「金賞は該当校なし」。無残に夢を打ち砕かれた。 審査は相対評価でなく、一定の演奏レベルに達しているかを絶対評価する金、銀賞という方式。金賞が複数だと相対評価で代表校を決めていたと思う。
いつも押さえつけられているチームに道を明ける推薦制度の趣旨を考えると、これもどうかと…… 純粋な気持ちで臨んだ生徒たちへの仕打ちとして許されるのか、と。大人の対応とのギャップ。やり場のない気持ちを抱えたものだ。
それはそれ。今もって確たるポジションの山王には敬意を表する。指導者の継承、予算の傾斜配分、親子三代の部員がいても不思議でなくなった取り巻く環境、全てがかみ合ってのこと。それには不断の努力もあってのことでしょう。 であれば、なおさらライバルの不在が気になるところではある。
|
 |
|
|