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2016/10/13(木)
2424 毒見役
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秋といえば柿。子どもの頃はそんなだった。「町内のあそこの家の柿は甘柿で、あそこは渋柿」 これを知っていなければ一丁前のガキとはいえなかったような。
たまに確証がない柿について、毒見役の誰かが一口かじって「しびー!!」とか絶叫すれば、それを見て腹を抱えて笑ったり…… 人様の庭で無邪気なもの。
枝付きの柿を貰った。山ガールの庭から切ってきたもの。「食べれ」という趣旨か「飾れ」という趣旨か。はたまた「完熟したら食べれ。それまでは飾れ」だったか。 とりあえず会社のカウンターに置いた。
こうやって見ると、柿の葉っぱも色合いが微妙に美しい。いろんな色のエリアが1枚の葉っぱに模様を作っていて、見飽きないな、と。
柿の実と葉っぱの色彩のコラボ。秋の深まりを伝えるサインとしては一昔前というか、古臭くなってきたような印象が……
最近、庭先にある柿の木を見なくなった。子どもの頃は柿だけでなく、食べられる実のなる木がそこここにあったような気がする。
昔は高い建物も少なく、その低い家並みの上に柿の木が枝を出して、たわわに実った柿の赤が茶色の家並みに彩りを添えていた光景が思い浮かぶが…… 食べるまでもう少しの辛抱。
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