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2016/10/08(土)
2419 甘露煮
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“北限のイチジク”より遥か北で採れた頂き物。別に出荷時期が最後ということもないので“称号”があるわけでもない。自家消費の極々普通のイチジク。
もっと完熟すれば、蜜が入ったような透明さが出て「いま口に入れてくれなけりゃ、溶けて腐っちゃう」と迫るような感じがしたものだ。足が速いという危うさが、かえって食欲をそそるような…… それぞれ1個ずつ生食した。残りは甘露煮に……
実家の庭先にはイチジクの木が数本あって、収穫期には母親が大鍋で甘露煮を作っていた。生食といえば実家のイチジクなのに盗み食いはおかしいが、近所のガキ共とよく食べていた。
今はやりのB級グルメ的に、ガキの頃の果物を勝手にランク付けすれば、A級に君臨するのは間違いなくバナナ。B級にはリンゴ、温州ミカンなど…… イチジクで地域起しなどを目論む若者達には少し失礼だが、イチジクは相当低位!?
ガキのころの駄菓子屋にはスグリ、ナツメなどの実も升で量り売りされていた。 その脇にひっそりあったような…… そこら辺から盗み食いすればいいのに……
小銭っこを出すのも惜しいようなC級、D級果物であったか、と。
でも、甘露煮になると一気にジャンプアップ。お茶請けなどに珍重された。 甘露煮にはちょいと熟し過ぎていたか…… でも、煮崩れしないのにはびっくり。
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