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2016/11/12(土)
2454 傾斜地
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ある会合の懇親会で、不動産鑑定士の一人と意気投合した。 きっかけは「あなた方が算出する地価公示価格って辛くね!? 」と私の問い。
例えば、経済指標で街角ウオッチがあるように、もう少し視点を変えると新聞で「11年連続で全国最低」という大見出しが躍ることがなくなるのでは、と。
それで知事はじめ県民が意気消沈する。悪材料があって秋田は置き去りにされていると被害妄想もあるからなおさら。でも違うんじゃないの、という問題提起。
彼曰く「各県の基準がまちまち。それを残しての比較はどうかと思う」。例えば傾斜地はマイナス材料だが、ある都市では景観が良いということでプラス材料に。
また、継続的な記録という意味合で、上がる見込みのない商業地はそのまま。 活発に取引されているポイントは選ばれない、などの不合理もある。 街歩きする街角ウオッチャーの実感では全国ワーストはないだろう、と。
秋田は平坦地が多く人口が少ない。平坦地が少なく供給に限りある都市と地価を比べても意味がない。土地の供給、人口密度は密接に関連があるのだ。
秋田では極端な話、宅地に関していえば無尽蔵ともいえる。であれば自ずと広い宅地がリーズナブルに。結局、全国一地価が安いということは平坦地が多いという素晴らしさの表現。そう視点を変えよう。うなだれることは一切ないのだ、と。
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