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2016/11/22(火)
2464 前向き
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昨日、大手のハウスビルダーから、書類不備があるので社判をいただきたいと。 今朝、若い綺麗な女性が訪れた。まだお湯も沸いていない。 とりあえず座ってもらって社判などの準備を……
場持ちのため「営業職ですか?」 仙台で全国採用され、初任地が秋田。 つい口が滑って「秋田美人!? 」と言ったことに大反省でした。 秋田は初めてだ、とのこと。初々しくチャーミングな笑顔がまぶしい。
石巻が出身と言って表情が曇る。福島沖でM7.4の地震。津波警報……
3.11は高校生。同級生について、声を出すのも辛いように親指と人差し指の間を開いて「少し」。イタイことを聞いた。気を取り直して、先月、南三陸の復興市場を訪れたことを話し「砂埃が立ってまだ途上に見えた」。これも滑った。
彼女の受け止めは違った。「絶望的だったけれど、それがあったからというんじゃないけれど、いろんなものが入ってきて、みんなの気持ちが前向きになったんです」
3・11の当時、この方向には解体途中のビル。塔のように残ったエレベーター室が今にも倒れそうにグラグラ揺れていた。今は当時を思い起こさせる物はない。
今朝の地震は3.11の余震。危険は近くにある。想像を絶する辛い経験をされたのに「前向き」との言葉。彼女達の存在自体が復興の象徴なんだな、と。
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