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2016/12/28(水)
2500 単純さ
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27日仕事納め、きょう28日。雪が降っている。結構な密度、モコモコと。
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ
三好達治の「雪」。以前も書いたことがある。静寂の中でシンシンと夜中に降り積もる雪は、こんなもんだんだろうと、思いつつ眺めている。
小学校か中学校の授業で教わった記憶がある。その当時は「何だこれ」ぐらいにしか思わなかったが、なぜか尾を引いている。単純が故の、なぞめいた魅力というか、子ども時代には思いつかない何かに惹かれていたのか……
佐藤勝彦氏監修の「相対性理論を楽しむ本」に引用されているのには、びっくりし、共感を覚えたというか…… 物理学でもっとも美しい理論であるとされる相対性理論の、その美しさの象徴として「雪」を紹介している。
「単純さと、素直さ。そして奥深さ、広がり 真理と美は、やはり同義語なのだと思います」とある。
物理学の高みにいて「雪」を語る、その高邁な理解にはとても追いつくことは逆立ちしても無理なことは明らかなのだが…… 少なくともこの歳になって「雪」に奥深さを感じることができているのかな、と。
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