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2016/06/29(水)
2318 安定期
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山菜シーズンは、雪解けを待ちかねたように顔を出す秋田でバッケと呼ぶフキノトウで幕を開ける。雪の下から掘り出すヒロッコなども春を告げる。
次いでアザミが味噌汁などに放たれ、アイコ、シドケ、ホンナなどがお浸しで登場する。まだ走りの感があり、初めて口にして今年の春を実感するのだ。
終盤にはマヨネーズで和えて、西洋野菜のような味を際立たせてみたりもする。
そしてワラビが登場、さらにタケノコが取れ始める。まあ、初夏までは次々と役者を変えてとても濃い山菜のシーズンを楽しめる。
何と言っても春から秋口まで楽しめる山菜はミズ。タタキよし、味噌汁の具よし、カブとミズの漬物は盛夏には清涼感が。鍋に入れても存在感は抜群。
秋田の夏のスタミナ源のクジラ貝焼きには、きりたんぽ鍋にセリは欠かせないように、ミズは絶対欠かせないかと。
シャキシャキする歯ざわりと、癖のない素直で素朴な味が受けるのだろう。 女房の参加する陶芸サークルの全員にいつも登場する山ガールが、ミズの束を配った。比較的大量に採れ、さらに採り減りがしないというか……
山菜シーズンもミズの登場で安定期に入ったというか…… 今年も楽しもう。
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