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2017/11/12(日)
2818 蟹供養
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義兄の葬儀は「無宗教」だった。弔意を表すに、自分の宗教に則った礼法でも良いし、この礼法でなければならないということは無い。それぞれおもむくまま。
BGMが終始流れた。故人が好んだ井上陽水とアダモの楽曲。フランス語だと意味不明なので右から左へスルー。ただし、邦題の「ろくでなし」には参った。
ナレーションと共に♪闇夜の国から二人で舟を出すんだ 海図も磁石もコンパスもない旅へ 舟はどこへゆく♪ 「闇夜の国から」が流れた際には、二人の姿や行く末に重ね合わせて、歌詞の意味の奥深さを感じた。
昨日の訂正を一つ。故人は大の阪神タイガースファン、いわゆるトラキチ。 亡くなる前日はタイガースの紅白試合をTVで見て、穏やかに床についたそうだ。
故人は、解禁直後の越前ガニを食べるのが無上の喜び。電話受付の女性とも馴染みで、追加注文には訝ったらしい。姉は「来客がある」とだけ答えたらしい。故人の言い残した「僕が食べられなかったら、皆で食べてくれ」の実践だった。
かくして蟹パーティー。故人の話もそこそこ蟹で供養。無口になって蟹と戯れた。
故人は2年ほど前から体力を急激に落とし、今年に入ってシュレッダーを購入するなど、死期を悟った振舞いもあった。姉はそれなりに苦労したことを知った。 故人にはなったにしても二人で♪舟はどこへゆく♪ 漕ぎ出してほしい。
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