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2017/04/05(水)
2598 当り屋
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社食は、日曜に女房がゴルフに出かけて取り残された私が、袋麺の食べ比べをしようと買い込んだ4種類の袋麺の一つ、明星チャルメラの塩ラーメンでした。 東京の独身時代に良く食った、良くて生卵入りとは全く様相の違う塩ラーメン。
ハクサイ、ニンジン、シメジ、笹カマボコなど、具材がたっぷり。スープにはとろみや、温度を下げない工夫のカタクリを溶かし込んでいる。
なかなか手が込んでいるというか、女房の手に掛かればベッピンになってしまう。 調味例で示すように、これが普通だとすれば、僕の認識違いということか……
袋もなかなか。週刊新潮の表紙を長年飾った谷内六郎の絵のように遠近感が狂うというか、少し稚拙さを前面に出して郷愁を誘う、巧まざる画境……
繁々眺めると、リヤカーの屋台だと思っていたら、大八車のような木のフレーム。これには気が付かなかった。そして屋台の下にはヤカンがぶら下げられている。
そして、この屋台には屋号があったんだ。それが「当り屋」。 屋台ではこんな手の込んだ「塩ラーメン」は望むべくもないが……
東京時代の冬。終電で下車、甲州街道を渡ると終バスが出たバスターミナルに屋台がよく出ていた。屋号はなんだったか…… 東北からの出稼ぎの朴訥なオヤジの作ったシナソバは絶品だった。
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