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2018/01/03(水)
2869 処方箋
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領土、人民、および主権が国家の3要素。その領土の最小単位でもある一筆地を把握するのは、領土情報の把握として、国家の責務であろう。
昨夜、読了した吉原祥子著「人口減少時代の土地問題」で、著者が引用するフレーズである。帯で「持ち主が分らない土地が九州の面積を超えている」とする問題意識の根底にこの思いがあるかと。
多少、土地の取引に携わって、あれ〜っと不思議な不安感に襲われるのは、結局、冒頭のフレーズのとおりになっていれば、何の不安も起こらないじゃん!! ということ。逆に言えば座りの悪さはそこに還元される。国の関与が無さ過ぎる。
昨今、拡大される「持ち主が分らない土地」の問題は、土地神話の崩壊もあって、登記で権利保全するインセンティヴが失われていることも大きいが、土地の権利情報が個人の任意の登記に委ねられていることが最大のネックなのだ。
先進国の中で、一元的に一筆地の地図情報、権利情報を管理してないのは日本ぐらいで、やろうと思えば出来たのに「個人の権利になるべく触れないでおこう」という行政間の“すくみ”で今の事態に。で処方箋は……
ネタ不足に付き読後感、と思うが起承転結、最後はおちゃらけで〆れるか…… 空き家、空き地は今後も増えようが処方箋は!? “すくみ”を解消しようとの動きは見えているらしい。正月も3日目。もたれた胃への処方箋は、トロロ飯。
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