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2018/03/10(土)
2939 危機感
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「きょうもニュースがいろいろありました」。 全国ネットの民放TVの女性キャスターが冒頭でしゃべる決まり文句。
これが地方紙の今朝の一面。「きのうもニュースがいろいろありました」と言わんばかり。多メディア時代にあってはもはやコンテンツとして終わっているな、と。
それに地方紙の証のように「健康寿命 本県男性最下位」との見出しが、世界を驚愕させた米朝の動き、国会を揺るがすであろう辞任劇などと肩を並べる。
それ自体は悪いことではない。世界情勢と国内情勢、さらにドメスティックな話題が混在するのは地方紙の使命でもある。
だが、だがなのだ。活字メディア(主に新聞メディア)対多メディアという構図がいわれて久しいが、もはや活字メディアがその構図の埒外に置かれて、多メディア間の覇権争いになっている気がしないでもない。
活字メディアからもはや矜持も覇気も感じられなくなった気がするのは、当たり前のように「きのうもいろいろありました」の新聞作りの限界。処方箋はないけど。
速報性を謳歌した草創期と変らない新聞作り。記者意識も昔と五十歩百歩。 世帯数は減るだろうし、生命線の宅配システムの維持は、代替策は…… 新聞作りから危機感が伝わらないけど…… 真剣に考えてる!?
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