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2018/08/22(水)
3104 最大級
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8月22日(水)。7時50分28.5℃。最高32℃。秋田の夏は終わった。 金足農業2−13大阪桐蔭。大優勝旗の夢はまたしても持ち越された。
「経済力や人口などの地域性が力に反映」という野球史研究家の総括が紙面にあった。まさにその通り。チームの総合力は現代社会の写し鏡でもある。 いわゆる私立の強豪高に有力な選手が集中する流れは止むことはないだろう。
決勝戦は、それに抗う最高の見せ場だった。チーム一丸とはいえ単騎で騎馬軍団に挑むという構図。決勝に至るまでソロホームランで勝ち越し、3回戦の逆転スリーラン、準々決勝でのサヨナラ2ランスクイズ。数々のミラクルを引き起こした。
球場の多くの観客が金農の1投1打にどよめいたのは、常に全力疾走のひたむきさに高校野球の原点を見たからではなかったか。そして刀折れ矢は尽きた。
雑草軍団という名称も、スター軍団とは違うアイデンティティーを鮮明にするという意味で、全国に鮮烈な印象を与えたことだろう。胸を張って帰って来てほしい。
これは私がいた地元紙。準優勝の盾を先頭に誇らかに行進するナインの姿と、 吉田輝星投手の熱投を裏表の写真グラフとして、本紙を包みこんでいた。 最大級の賞賛で金農ナインをラッピングしたということ。
それは県民、あるいは全国に呼び起こした金農旋風の証でもあるかと。
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