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2019/11/09(土)
3548 刺激的
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令和元年11月9日(土)。10時10℃。曇り。降水確率40%。湿度59%。風速3m/s。予想最高気温12℃。曇りのち晴れ。
人間ドッグの検診の合間に読み終えた「経済学はどのように世界を歪めたのか−経済ポピュリズムの時代」(森田長太郎著)。これは2002年初版の「誰がケインズを殺したか」と同じ匂いを嗅ぎ取って、秋口に書店で購入した。
“ケインズ”は20年近く前、経済学に門外漢の私が、大いに売れた証の新聞の書評の「ぐいぐい引き込む推理小説の面白さ(=意訳)」に惹かれてハードカバーを購入した。当時は難解で読み切れず、何回かの挑戦で読み終えた。
同じ匂いとは「犯人捜し」。巷間言われるリフレ派と反リフレ派のどちらに軍配を上げるのかとか、今の経済状況への経済学の処方箋はどんだけ的確か…… 刺激的で斜に構えたタイトルで立ち位置が匂ってくるが、 立場を鮮明にする断定本と違い、アチコチへの目配り気配りが考え方を整理させてくれる。
自然科学と社会科学との違いは、データに基づいて再現できる自然科学に対し、精緻なデータを収集しても再現できないのが社会科学だとか。意訳ですが。
さて診察。各種検査テータを読み込んだ医師が、私の登場で現実の私と向き合う。これぞ自然科学。ビッグデータを収集しても像を結ばず曖昧なのが社会科学…… お手紙はなく目出度し目出度し。ただ犯人探しは「いまだ」です。
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