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2019/10/12(土)
怪物19号は索道を壊すかもしれない
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8時頃に降りだした雨は時間を追って激しさを増す。もっきりや前の中津川は10時頃までは平時の流れだったが12時になると水量が増えた。3時になると前の大きな岩をおおうように流れ、日暮れには一気に増えて大きな岩があったことも分からなくなった。昼からドラムのような音が聞こえていたがドンドン、ゴロゴロと太鼓のように響き始めた。 こりゃあ ちょっとひどくなるなと感じている。3時の頃は中津川の右岸堰堤まで10mはあったのだけれど暮れ方になって5mほどになった。もっきりやまでは索道の駅からまだ10mの高さがある。でもそれだから平気だとはいえないように感じている。岩が流れの中で浮いて駆け下って行く音は止まらない。 日が暮れて川をうかがうことは出来ないけれどその岩の悲鳴は一刻、一刻腹に響くように感じるようになった。最後に見た中津川の水勢は早く、これから本番の19号はドラゴンボールの改造人間19号のように巨大な怪物に姿を変えようとしている。 私は予定通り玄関内の土産コーナーを片付けいつでも薪を積み込めるようにした。だからといって戦場の砲撃のように聞こえる音に囲まれていると下らな手前の予定が何だ!いい加減にしろと震えるのだ。これからの雨と風のなかでテレビの予報官の言う、まず命を守れという意味が実感できた。国道は閉鎖になる、屋敷の川沿いの家は避難するという。本村でも水が出そうだという。とするともっと下流ではひどいことになるだろう。索道が壊れたとしてもしょうがない、直すしかないだろう。でもちょっと来世を感じる一夜になる。
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