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2006/09/20(水)
続・女給物語
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これまでのあらすじ:深窓のお嬢様といえば、美しい細工の施されたクリスタルのテーブルベルを優雅に鳴らし、隣室に控える専属のレディメイドにお茶の用意を申し付ける、そんなハイソな午後のひとときを夢見た竜胆は、だがしかし、しょっぱい現実を眼前に突きつけられて、泣く泣く聖歌隊よろしくハンドベルを店内いっぱいに響かせるのであった……! 詳しくは昨日の日記を読んでください(笑)
というわけで、結構力一杯ハンドベル振ったおかげで高らかに店内にマヌケなベルの音が。
「おまたせいたしましたー!」
いやキミ、今まで真後ろにおったやん(笑) ていうか、あまりにマヌケなベルの音と、メイド喫茶でハンドベル打ち鳴らした自分の姿の滑稽さに、耐え切れず竜胆大爆笑。 注文取りに来たメイドさんには悪いこと致しました。
「アイスミントティ、竜胆は?」 「生」
どんな店でもメニューに載っている限りは、必ず生ビール注文する竜胆。 どんなにお洒落なcafeだろうとオッサンモードを解除しないビール大好き竜胆。 そこがメイド喫茶であろうとも、けして屈したりしませんよ。
「生ビールですか?」 「ええ、生」 「……かしこまりました」
頑張ってオッサンの攻撃に耐えたメイド(ゴスロリコスプレイヤー)さんを見送って、改めて店内を見回してみることに。
「わー、ちゃんと注意書きがあるよ! お触り禁止、写メ禁止、メアドの聞き出し禁止、店外での声掛け禁止……etc」 「まあそりゃそうだろうな、ちなみに隣に座ってお酌もダメな筈」 「そりゃキャバ嬢だ(笑)」
更に店内を見回してみると、壁に張り紙が。 「……メイドルライブ……!?」 「メイドのライブがあんのかよ!?」 なんと! このお店の誇るメイドユニット二人組みによるライブがあるらしい……!? 「スゲー! メイドスゲー!? 給仕のクセにアイドル気取りかよ!?」 竜胆、デフォで神田並みの口の悪さです。 「“ライブの日はチェキをお断りすることがございます”……? チェキってなんだ?」 そういえばテーブル横の張り紙にも“チェキ350円”とか書いてある……。 「あれだ! ホラ玄関にも貼ってあったやん? ポラのチェキのことだ!」 「ああぁ〜……って、一緒に写真撮って350円ッ!?」 「ぼったくりだな……」 「メイドって言うよりただのゴスロリコスなのにな……」
軽くカルチャーショックを受ける我々。 とか言ってる間に注文のドリンクがやってきました。 「生ビールの方は?」 「私です」 「お待たせいたしました」 なんかもう、この辺りの会話、普通の喫茶店と変わらんような。 制服がメイド(風)でお客様を旦那様って言い換えてるだけな気がしてました。
と こ ろ が。
「アイスミントティです。シロップお注ぎしますので適量で合図してくださいね」 「「は?」」 思わず二人揃ってマヌケ面してる我々に構わず、メイドさんはなんとアイスティにガムシロを注ぎ始めたぁー! おおお! キタキタキタ! メイドの本領発揮!?
「……あ、ああ、そ、その辺で……」 「ハイ」 ガムシロ入れ終えたメイドさん、それで終了かと思いきや、続いておもむろにストローをアイスティに挿し、くるくる掻き混ぜてくれまして、最後の仕上げとばかりにストロー折り曲げていってくれました……。
「……ガムシロ入れてくれるんだ」 「……ストローで混ぜてくれるんだ」 「……ついでにストロー曲げてくれるんだ」 「……」
知らない世界だ……っ!!(笑)
軽く眩暈感じつつ、冷えた普通のビールを口にしてちょっとだけホッとしてる竜胆の前で、連れがボソリといいました。 「……これ、メチャクチャマズイんですけど……」
オチついちゃった!(笑)
普通のビールとミラクルテイストなミントティもどきを飲み終えて、いい加減店を出ようかとお勘定をしてもらうことに。 「またコレか……」 今度は連れが思い切り良くやりました。
ちーん♪
「ハーイ、お待たせいたしましたー、お帰り……お出かけですか?」 「……はあ」 「ありがとうございまーす」
それがキモのクセに間違うなよッ!! なんかもう、ありがたみが分からなくなってきた……。 そもそも、お茶運んで主人から金取るメイドってどうなんだろう? そんなこと思いつつ、代金を支払って席を立ちました。
「旦那様とお嬢様、お帰り……お出かけです、お見送りいたしまーす」 「「いってらっしゃいませー!」」
……連続で間違うのってどうなの??
ええと、一応学園天国のネタ用に取材に行ったんですが、どう使っていいのか分からなくなりました……。 ……とりあえず神田とアレンにメイド服着せて、歌でも唄わすか?(笑)
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