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2008/11/28(金)
小話
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華來です。 今朝、布団に足が引っかかって、ベッドから転げ落ちたよ。痛かった…。 あ、いりゅーとるーきーずの小話付です。
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「なぁ――」
外山先生が次の言葉を言う前に先手を打って、
「自分でやってください。今、大忙しなんですよ」
と、画面から目を離さずに言って右手で持ったペンを走らせる。 どうせ、外山先生からの話は、コーヒーいれろ。とかだ。
「仕事には見えねぇけど?」 「ちょっ!今謎解き中なんで止めてください!」
外山先生にDSを取られた。某教授が謎解きをしていきながら、ストーリーを進めていくゲームの最新作をプレイしてたのに!
「ぁ!?」
外山先生は画面に目を向けると、なにか考え始めた。
「ちょっと…はやく返して!あと少しで分かりそうだったのに!」 「ちょっと待て。」
外山先生が本気で画面とにらめっこしている。 うわぁー…これが出来たらストーリーが進む問題だから自分で解きたいのに。 外山先生は画面から目を離しそうにない。 DSを取り上げてパタンと閉じる。
「欲しいなら買いに行こう」 「は?んな事言ってねぇだろ?」 「まぁまぁ。」
外山先生の腕をつかんで、立ち上がらせる。
「DS買ったらどっちが先にクリアできるか勝負ね」
そう言うと、外山先生は鼻で笑ってから、「お前に頭で負けるなんて到底思えねぇ。」と言った。 何だかんだでノリ気じゃん。
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残念の文字が憎い。 いかにも残念な音楽も一緒に流れる。
「くそっ…」 「お前、テスト前!なにゲームやってんの?」 「違っ!ちょっとこれ見て」
DSをみんなの方に向ける。 あたしが解けなかった問題をみんなが解けるとは思わないけど。
「……」
案の定、みんなから言葉が消えた。
「なんかヒントに図にすると分かりやすいって!」
そう言うと今岡が黒板に問題を書き写す。
「分かった!こーなんだろ!」
関川が今岡からチョークを受け取って、黒板に書き込んでいく。
「関川ぜってぇ違う!」 「バカじゃねぇの?」 「まぁ試しにやってみるけど…」
関川の書いた答えを入力してみる。 やっぱり流れる残念な音楽。
「うわぁー!」 「ほら関川間違ってんじゃん!」 「あ、俺分かったかも!」
チョークが関川から桧山に渡るかと思ったけど、それは若菜に阻止される。
「俺も分かった!」 「はぁ!?俺の方が先だろ!?」
若菜と桧山がガタガタ言うとうるさいので、もぅ一本チョークを渡す。
「二人同時に書けばいいじゃん。」
若菜と桧山の答は同じものだった。 それをDSにいれてみたら、やっぱり流れる残念な音楽。
「二人ともバカじゃん!」
平塚が前に出て、黒板に何かを書いた。
「お前が分かるわけねぇだろ!」
みんながそう言ってるけど、とりあえず平塚の書いた答えを入れてみる。
流れたのはさっきとは違うお前。 まさかのナゾ解明!
「出来た!」 「えー!?」 「なんで平塚が…」 「やはり天才!」 「平塚が出来たのに…」
みんなで騒いでると先生が教室に入ってきた。
「勉強してるかー?」 「「「………」」」
ぐちゃぐちゃに謎解きの過程が書かれた黒板を見てから、みんなが黙って教科書に向き直った。
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そんな訳でれいとん先生最新作をやり始めました。 まったりプレイします。
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