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2009/08/07(金)
小話
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華來です。
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少女マンガのベタなシチュエーションとして、不良が猫を拾う。 ってのがあるけど、そんな事で私は不良にキュンキュンしない。 多分、現代の女の子のほとんどは、そうだと思う。 あ、拾われた猫ちゃんはその不良にキュンキュンしてると思うよ。 ある意味迎えに来た王子様だもんね。
で、いまの状況だけど。
外は大降り。ゲリラ豪雨ってやつだ。 私は公園の公衆トイレの前。 いきなり振ってきた雨を避難するためにここにいて、さっさと帰ろうとしたんだけど、なぜか目の前には若菜。
「濡れてんじゃん。」 「あーうん。でも大丈夫。」
バックの中身が濡れるのがイヤで、出さなかったけど、実は折り畳み傘を持っている。 屋根があるところに避難したから、さっさと傘を取り出して、帰る気満々だ。
「…うち来いよ」 「は?」
あたしの返事を聞く前に若菜はあたしの手を掴んで、歩き出す。
あれ?あたしが拾わた猫の立場?
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若菜。自給自足。 なぜ、人の帰宅時間に雨が降るのか!
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