pissのつぶやき
江戸屋日記に成りつつある今日この頃…
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2007/10/31(水) シャンパンな夜
Heaven's Rock宇都宮でBRAVE CROWのライブを楽しんだ

初のフルアルバムが全国展開されツアーの3日目は故郷での凱旋ライブ
普段は都内を中心に活動する彼らだけれど栃木放送で3ヶ月のレギュラーをこなしたせいか
少しずつでは有るけれど地元のファンも増えつつあるようだ

音楽からパワーが注入される感じはサーキットに居るのと似た感覚に陥るのが好きだ
前回はギターの健君のご両親の招待で夫婦で出かけたのだけれど今回は私一人
私たち以外に招待されていた面々も今回チケットを買ってまで訪れる人は無く
あの時本気で楽しんでいたのはきっと私だけだったのかな?とさえ思う
まぁ根っから嫌いじゃない土台が有ったので再び火がついた感じだ

そんな私以上にその事を喜んでくれたのは亀田ご夫妻
余程嬉しかったのか帰りに「宜しければシャンパンでもご馳走しましょう」と誘われ
オリオン通りを入った所にあるフレーバーと言う洒落たお店に案内される

シェフ兼ソムリエでもあるオーナーは中田ヒデに似た(と言うかかなり意識している)タイプ
「何か有る?」の一言でメニューには無いシャンパンが運ばれる

これはかなり美味しい

お酒は詳しい事など判らなくても、要は美味しいか美味しくないかだ
「奥様もお強いと聞いてますけど何がお好きなの?」
亀田夫人の問いかけに流石に芋焼酎とは言えない雰囲気で「何でも」と答える

ご主人は栃木県経済連理事、宇都宮商工会議所顧問をはじめ幾つもの肩書きを持っている
頼まれたら断われない世話好きな性格から「うちは母子家庭だったわ」とこぼす
そんな夫婦の共通の趣味がワインで2001年に夫婦揃ってソムリエの資格を取ったそうだ

道理でハンパな飲みものは出てこない訳だと納得
美味しいお酒や料理もさることながらお二人の気さくな性格で会話も弾む

「実はね、娘が4輪のレースをやっていたんですよ」

それは初耳だと驚く
一見大人しそうな清楚なお嬢様がシビックでもてぎを走っていたそうだ
道理でヤスの後援にも二つ返事で協力してくれた訳だ
何事にも理由があるのだなぁとあらためて思った

そしてもう一つ
地元の名士でもあるご夫妻がなぜ店長時代から柴王に目を掛けてくれていたのか
20年来の疑問にはやはりちゃんと理由が有った

「この人は相当胆の据わった人物だと思ったんですよ」

お客様同士のトラブルに対する毅然とした態度がいかにも柴王らしい
一瞬にして凍りついた店内を顔色一つ変えずに収めた姿に感心したそうだ
本人に聞いても「そんな事有ったかな?」と言うような出来事だけれど
ちゃんと見ていてくれる人は居るのだとありがたく思った

楽しい時間はあっと言う間に過ぎて帰宅する頃には日付が変わっていた
少し早足で柴王の待つ自宅にたどり着くと家中の電気が煌々と照らせれていた

そうだった…この人は暗い家に一人で居るのが怖いんだった
それにしてもトイレやお風呂まで点けなくても良いんじゃないの?
まぁ自分が遊んでて帰宅が遅くなったのだから文句の言える立場ではない

もぉ亀田さんの話でかなり株が上った所だったのになぁ
まぁそれがこの人の憎めない所でも有る(笑)


*昔は良くお店にビックリマンチョコを買いに来ていたタケシ君*

2007/10/25(木) 最終戦を終えて(小西さん編)
10月になり京都から秋の味覚が届いた
大粒の丹波栗に添えられた手紙には「ただ無事故でと祈るのみ」そうしたためられていた
結果よりも何よりも息子の身を案じる母親の愛情に心を動かされる

最終戦に向けたテストでの好調振りは伝わってきていたのだけれど
それでも去年のヤスのタイムにはまだ届いていないと満足はしていない様子
鈴鹿入りの日「気合入れて大事に、余計な事考えずに行きます」携帯にメッセージが届く

日曜日は10時から仕事で結果は休憩時間までおあずけのはずだったけれど
我慢できずお昼前にメールをチェックすると現地観戦の友人から「無題」が1件
一つ大きな息をしてから開けてみるとチャンピオンの文字が飛び込んできた

フッと肩から力が抜ける

本当に良かった…

仕事に戻っても自然と頬が緩むのを抑えられないで居たけれど
ふとこんな形で出逢いたくなかったなと車椅子から私を見上げ言った日の事を思い出していた
辛い時期に出逢ったからこそ飾らない本音の付き合いが出来たのかもしれない
嬉しい事、辛い事、共有した時間の中に沢山の思いが詰まっている
「最終戦で泣かせる約束やからね」菅生の後に言われた通りに成りそうなのをグッと堪える

夜になり結果を知った仲間が江戸屋に集まりはじめた
みんなの笑顔で喜びが2倍にも3倍にも膨らみ幸せな時間が流れて行く
「早く小西さんに逢いたいな」柴王の言葉がみんなの気持ちを代弁していた

今年の打ち上げは二人分のお祝い…きっと忘れられない夜になりそうです
                         
                                                photo by ゴリ

2007/10/23(火) 最終戦を終えて(ヤス編)
今期の全日本も先週末の鈴鹿で閉幕した

開幕前全てのテストが終わった時に1000tのマシンを乗りこなすどころか
しがみついているのが精一杯だ、これマジでヤバイよと言っていたヤス

そのヤスがチャンピオンを狙える位置で最終戦に挑み見事ランク2位でシーズンを終えた

「安田君って怪物だったんですね」結果を知って駆けつけた仲間が言った
笑顔を作りながらも『ヤスは怪物なんかじゃないよ』心の中で思った

鈴鹿入りする二日前にやってきたヤスの身体が一段と厚みを帯びていた
首から肩周りの盛り上がりは開幕前とは別人のようでそれを指摘すると
「あのさ背中がボコっとなってるお婆ちゃんの肩甲骨ってアレどうなっちゃってるの?」
またしょうも無い事を言ってはぐらかす

私が見えている事などほんの少しだけれどそれでも物凄く努力しているのは判っている
もともと表現が不器用なタイプだから自分からそれをアピールなどしないけれど
観ている人が怪物だと思うほどの進化を遂げるのには並大抵の努力ではなかったはず
もちろん努力だけで結果が残せるはずも無く2度のタイトルは伊達じゃないだろう
それでも「開幕の頃とあんま変わんないっすよ」と言ってのける

それとは別になんでまたこんな時に…と嘆きたくなるような体調だった
私が母親ならこのままじゃ鈴鹿には行かせたくないな…そんな状況だった
帰りしなじゃぁ頑張ってねと握手した手が妙に冷たかった事さえも
なんだか気になっていつになく不安な気持ちで走り出す車に手を振った

決勝当日も余計な事を考えては頭の中で打ち消す作業を何回も何回も繰り返していた
だから2レース目のチェッカーを無事に受けたと知った時には心の底からホッとした
結果は心配していた自分が馬鹿らしくなるほどの立派なものだった

ヤスはこちらから振らなければ余り過去の話をしない
終わった事には執着しないタイプだからだと思う
最高峰クラスの初年度でランキング2位の成績も既に過去の事なのかな

その目はいつも未来に向かっている

原石にさらに磨きを掛けてこれからどんな宝石が姿を現すのか
ますます進化する様子をこれからも見守って行きたい           
                                                 photo by ゴリ  

2007/10/13(土) 追悼
キンモクセイの香りを運ぶ秋風が今日は特に冷たく感じる


青山までお別れには行けなかった


ここ数日ニュースで知ったみんなからこの話題を振られる度に

「ほんとに残念だね」素っ気無い返事しか出来ない自分がいた

みんなは私がノリックに夢中だった時代を知らない

ごめんなさいまだ誰かと語る気持ちになれないんです


今日は一人で古いビデオを観た

いつもリビングのラックに入っていた2本だけれど

もう何年も観ていなかったな

録画したばかりの全日本岡山の放送を観る

これで最後と言う実感がまるでない

涙も出ないのはまだ現実から逃げているからなのかな…






*いつもドレッサー脇にあった写真はもう何年も当たり前のように部屋の景色の一部だった*

2007/10/08(月) FOR EVER
1994年日本GP

赤いマシンに緑のゼッケン#56

長い髪をなびかせ走る18歳のノリックは危なっかしくて怖いもの知らずに見えた
カダローラ・シュワンツ・ドゥーハンといった面々にも気後れする事無く挑んでいた
その全てを抜き去ったかと思ったら1コーナーで砂塵を巻き上げ転倒しレースを終える

随分元気な子が出てきたなぁとワクワクした

チーム・レイニーに移籍してからも危なっかしくて目が離せない存在だった
危ない危ないとハラハラしながら見ていたらやっぱり転んでしまった
数戦の後やっと完走したレースでひと目もはばからず号泣していた

印象に残るシーンは数知れない

その全てにありがとうと言いたいです


ご冥福をお祈りします


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