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2007/03/14(水)
早く帰っておいで
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ふくらみかけた水仙のつぼみもここ数日の寒さに凍えている とは言えひところの春を思わせる陽気で雑草もちらほら 庭で草むしりに夢中になっていたら背後から声をかけられ驚く
いかつい2人組は中央警察署の刑事だった
昨日から行方不明になっている女子中学生の写真を見せられる 高校受験の不合格を知らせる電話を家に掛けたきり 行方が分からず家族から捜索願いが出されたのだそうだ
最後に掛けた携帯の発信がこのエリアだったらしい
近所には県内で一番優秀とされる女子高がある お下げにメガネの写真は見るからに優等生 彼女にとっては初めての挫折だったのか思いつめてしまったようだ
自分も高校受験に失敗してるので気持ちは分からないでもない 人前では強がっても庭に出て家族に隠れて泣いたのを思い出す 下を向くと惨めな気がして上を向いて泣いてたら涙が耳に入ったのを 空を見上げながらとてもリアルに思い出した
それでも高校生活が始まってしまえば学校は楽しかった
落とされたって事は自分の身の丈に合っていなかったのだから 仮に合格しても劣等感にさいなまれる不幸な3年間だったかもしれないと 自分で自分を納得させるのにそう時間はかからなかった 人間気持ちの切り替えは早いほうがいい
大きな分かれ道が有ってもその先のどちらかが不幸とは限らない その子がそれに気が付くのは何年も先なのだろうけれど 幸せに続く道は決して一つじゃないと教えてやりたいな
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