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2007/05/06(日)
スペインより…
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「今から車3台でアルバセテまで300q移動する」
スペインからの現地報告はマドリッドのホテルから始まった
速報は携帯へ詳細はPCへ 現地から届いたメールは合計15件を数えた 自分の中の想像力を総動員しながら心をスペインに飛ばす
練習走行の走り出しから好調の辻村選手 感覚を掴んだところで須貝選手になるべく多くの時間を走らせる 僅かな走行でもタイムを確実にたたき出す辻村選手に 須貝選手も周回を重ねるたび着実にタイムを縮め予選に向けての準備は整った
1回目の予選は辻村選手5位須貝選手9位、2回目で2位6位 二人の合算平均タイムで予選4位にスペインのメディアも群がりスタートの時を待つ
8耐のためにポイントを獲る
その目標に向けここまでは順調に見えたチャレンジだったが 辻村選手がスタートで始動に手間取り一周目を33位で通過 それでも40分経過時点では7位までポジションを上げていたのだからさすがだ
現地時間の18時スタート24時チェッカーというのも すっかり日が暮れるのは22時頃というスペインならではのスケジュールだろう 19時、20時、21時…いつまでも灯らない照明塔に戸惑いながら走行を続け 終わってみれば6位で10ポイント獲得
「順位は問題じゃない はるばるスペインまで足を運んだ全ての意味はポイント獲得にある」
すごい事をやってのけた割には少しも浮かれた感じを受けないのは このレースが8耐に向けた一つのステップに過ぎないからなのだろう
その8耐で自分が本当に勝って欲しいペアは別のチームにいる現実を想いながらも レース馬鹿を自称する男たちのプライドを賭けた戦いに大きな拍手を送りたい
レースが終わり一つの訃報がチームに告げられる
危篤状態が続いていた辻村選手のお母さんが決勝の朝帰らぬ人となった 本人はその事を誰にも告げずにマシンに跨り決勝を走り抜いたそうだ
スペインで大きな仕事をやり遂げた息子は朗報を携え帰国の途に着いた
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