pissのつぶやき
江戸屋日記に成りつつある今日この頃…
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2008/04/19(土) 山の幸
INDY観戦の義兄一家が木曜日から滞在している

いつもは甥っ子だけで来ていたのだけれど今年は両親が初観戦する事に成った
今日は長いこと待って結局中止になり決勝は明日に持ち越されてしまったようだ
風は強いけれど雨さえ降らなきゃ大丈夫かな?と出かけたけれど
コースに湧き水が出て路面状況が復旧出来ずに明日への順延が決ったようだ

私達夫婦もまだCARTの時代に待つだけ待って結局レースは順延になってしまって
翌日は仕事の関係で観戦出来ず結局誰かに譲ったなんて事が有ったな

でも山形から楽しみにやって来て大雨に濡れ強風の中待っただけでは帰れないでしょう
甥っ子も休みを1日延ばしてもらえた様で明日まで滞在出来る事になって良かった

さてINDYの時期になると東北地方にも少し遅い春がやって来る
お陰で毎年、今朝裏山で摘んだばかりの採れたての山菜をお土産にいただく
葉っぱのトゲトゲが刺さる程の新鮮さは流通品では到底お目にかかれない

これが最高に美味しい!!

何年か前、そんな話をしたらヤスが文字通り喰い付いて「食べたい」とやってきたっけ
翌朝先に出かけた甥っ子が間違えてヤスの靴下履いて来ちゃったと電話してきて
自分の靴下はちゃんと有るし勘違いかな?と気にもせずさて帰ろうかと玄関へ行くと

「あれ?僕の靴が無い」

え?間違えて履いて行ったのは靴下じゃなくて靴だったんだ
だって山形弁だと「安田さんの“くづさ”履いてきてしまった」だから完全に聞き間違えた
靴なら他のが車に有るからと事無きを得たけれどあの時はほんと焦ったっけ

今年もそんな話になった甥っ子は山菜を持ってくる度にこの話題を酒の肴にされそう
そのうちまた本人も交えて山菜で美味しく飲めたらいいね

*あぶらこごみ、タラの芽、あいこ、こごみ、花わさび…お金では買えない贅沢品です*

2008/04/14(月) 男前
帰宅して全日本ロード開幕戦もてぎの放送を観る

小西さんはインタビューでも包み隠さず本音を言うのでノビーさんも驚いていたけれど
そこで語ったように初めてのテストで転倒をしてから完全に調子を崩してしまっていた
何が原因なのかははっきりしていたけれどとてもデリケートな問題だったから
それを修正できるのはマシンでもメカニックでもなく小西さん本人しか居ない
そんな状況を少しずつ打開してそれでも「明日は表彰台に上れればいいかな」
土曜日の夕方少し弱気な言葉が気に成りつつまた明日とサーキットを後にした

レースが始ってみればゼッケン1の存在感は他を圧倒していたように思う
野田選手もこのままでは終らない勢いを見せていたけれど今回は小西選手に風が吹いた
#1を付けて走る喜こびよりも重圧が勝る事はヤスを見ていて痛感していたから
何はともあれ開幕戦勝利で今シーズン幸先の良いスタートが切れてホッとした

全日本も一つのレースが終ったら直ぐに次のレースの準備に取り掛かる
謙ちゃんなどは日曜に鈴鹿へ戻り月曜日には始業式、とんぼ返りで火曜日は筑波でテスト
水、木、金と学校でその夜には筑波入りして土、日は地方戦に参戦
とまぁ一週間の移動距離が半端無いのもレースが好きだからこそ苦にならないんだろうね

さて火曜日に行われる筑波でのテストには当然小西さんも参加するわけで
それまではもてぎの勝利の余韻と言う事で月曜の夜は久々に回らないお寿司屋さんへ

やまと寿司さんとのお付き合いはかれこれ20年以上になるかな
跡取り息子でも有るジョー君は開店当時ウチの店でアルバイトをしていた事もあり
もっと頻繁に訪れたいのだけれど夫婦だけでは少し贅沢な気がして敷居が高い
だからこういう機会でもなきゃそうそう美味しいお寿司にはありつけない

と言っても生のお魚が余り好きではない私はエビやホタテやアナゴが有ればいい
なら回るお寿司屋でも充分だと言われそうだけれどジョー君の握ったのが食べたいのだ
久しぶりだったのにお任せで握ってもらうとちゃんと私の好きなものが並ぶ
憶えててくれたの?と言うと「当たり前じゃないですか」と笑顔がこぼれる

小西さんもヤスも、そしてジョー君もみんな仕事してる姿が一番男前だね

2008/04/12(土) デビュー
ヤスに関する知らせを受けたのが金曜日の夜
どんなに不安材料が有っても結局は“もぉ心配して損した”って事が一度や二度じゃなかった
そんなヤスだから今回も「全然大丈夫っすよ〜」とケロっとしていて欲しかった
でも今回ばかりはそう簡単な状況では無く姿の無いサーキットに空しさが募る

ヤスには以前「レースを楽しんでくれなきゃ嫌だ」そう言われた事がある
表舞台が華やかなほど影の努力や苦悩は計り知れないものだけれど
自分がそれを見せてしまう事で私が純粋に楽しめなくなるのは不本意だったのだろう

ここで私が落ち込んでも仕方が無い、気持ちを何とか持ち上げて楽しむ努力をしよう
とは言え頭と気持ちが簡単に一致しないのが人間のややこしい所でもある

パドックに着き一通りの挨拶を済ませてから謙ちゃんの所へ陣中見舞い
私を見るなり「安田君怪我しちゃったね大丈夫かなぁ」と心配顔
江戸屋であれだけ敵対心をむき出しにしていたけれど音は優しい子だから
真っ先にヤスの今の状況を思いやってくれた気持ちがいじらしく思えた

そうなんだ、今日は謙ちゃんの全日本デビューを見届ける日でもあるんだ
彼にとって特別な日に成るはず、そう言い聞かせて無理やり気持ちを切り替える
ミニバイクでの初レースはV字の立ち上がりからヘアピンへのストレートで見ていた
柔らかく身体を伏せながら一度に2台をパスする彼の勇姿は一生忘れないだろう
今日もきっとそんなシーンに出会えるはず、思い出はいくつ有っても邪魔にならない

TSR総監督の息子と言う名前先行のプレッシャーなど彼には無縁
同じ中学生ライダーの徹君、大治朗君兄弟とつるんで楽しそうにパドックを跳ね回る
仲良しだけれどコース上では遥か先を行きライバルには程遠い存在
125クラスは無情にも予選不通過が彼のキャリアの第一歩となる
プロト2勢はみんな苦戦していたからこのクラスはなかなか難しいようだ

気持ちの立ち直りが早いのも常にポジティブな両親譲り
直ぐに「MONOの決勝頑張るよ」と笑顔でS本君のマッサージを受ける
4時からは今日唯一の決勝が行われるGP−MONOのレースが待っている
予選出走30台中通過27台、謙ちゃんは7番グリッドからのスタートだ
監督夫人と共に2コーナー先のメーカーブースの上でその時を待つ

レースのスタートが切られエンジン音が次第に近づいて来る
1、2、3、4、5、6、7…あれ来ない…11、12、来た13位だ
苦手なスタートで出遅れちゃったなと思った瞬間4〜5コーナーで一台パス
2週目に11番、3周目には9番手まで順位を上げ6位争い4台の最後尾につける

4周目4コーナーの先でパスするものの5コーナーで被せられる
5周目からはそこで仕掛けるのをやめ途中一つポジションを上げ7位で最終ラップへ
結果は6位、見事に集団の先頭でチェッカーを受けデビュー戦でポイントを得た

レースを終えた謙ちゃんを迎える
開口一番「マッサージ効果だね」とS本君には嬉しい一言
全日本デビューレースの感想は?「う〜ん何だか途中退屈だった」
周りが知り合いばかりで展開が読めてたから仕掛けるのは最後と決めていたそうだ

記念すべきデビューレースを終え色紙にサインをもらう
S本君には「初陣」私には「全日本デビュー!」の文字が眩しい
名前も入れたらとお母さんに言われ律儀にフルネームを書き添える

「あ!二人とも“幸”って字が入ってる」

本当だ、私は名字にS本君は名前にしあわせって文字が隠れていたっけ
そういう事に気が付く感性もなかなかどうしてこの先楽しみな14歳です

2008/04/08(火) 人間愛
今年のもてぎは色んな事が有った

土曜日の朝、明日観戦予定の仲間達にヤスの欠場を知らせる連絡に負われる中で

みんなの優しさに何度も視界がぼやけた

決勝の朝、真っ赤なTシャツの仲間達一人一人に心から感謝した

そして「今日はヤスの分も頑張って走る」そう言っていた小西さんが勝った

夜になり今日は潰れるまで飲むと宣言した小西さんと祝杯を挙げる

優勝のお祝いに頂いたというシャンパン

一杯目の乾杯は今日の勝利に

二杯目はヤスの回復を祈って

「ほんまなら一緒に飲むはずやったけどな」初めて飲んだドンペリは美味しくて切なかった

私が余り飲んでない、と自分が一気に飲み干して「今度は○○さんの番やで」と言う

以前『そのグラス空けないとラップ遅れだぞ』ってヤスにも同じ事をされたよ

本人は居なくても何となくヤスの話題になってしまう、そんな夜だった

宣言どおり記憶も正体も無くした小西さんが「あした…ヤス…」途切れ途切れにつぶやく

月曜の朝、私たちは仕事に、小西さんはヤスの病院へ

出掛けるまでの時間ゴリさんに頂いたモーターサイクルショーの写真を見せる

それぞれの写真に「あぁこれは○○してる時や」そう言いながら一枚の写真に止まり

「こいつと出逢えてほんまに良かった」

聞いた瞬間、一気に視界がぼやけて胸がつまり言葉にならなかった


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