pissのつぶやき
江戸屋日記に成りつつある今日この頃…
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2008年4月
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2008/04/12(土) デビュー
ヤスに関する知らせを受けたのが金曜日の夜
どんなに不安材料が有っても結局は“もぉ心配して損した”って事が一度や二度じゃなかった
そんなヤスだから今回も「全然大丈夫っすよ〜」とケロっとしていて欲しかった
でも今回ばかりはそう簡単な状況では無く姿の無いサーキットに空しさが募る

ヤスには以前「レースを楽しんでくれなきゃ嫌だ」そう言われた事がある
表舞台が華やかなほど影の努力や苦悩は計り知れないものだけれど
自分がそれを見せてしまう事で私が純粋に楽しめなくなるのは不本意だったのだろう

ここで私が落ち込んでも仕方が無い、気持ちを何とか持ち上げて楽しむ努力をしよう
とは言え頭と気持ちが簡単に一致しないのが人間のややこしい所でもある

パドックに着き一通りの挨拶を済ませてから謙ちゃんの所へ陣中見舞い
私を見るなり「安田君怪我しちゃったね大丈夫かなぁ」と心配顔
江戸屋であれだけ敵対心をむき出しにしていたけれど音は優しい子だから
真っ先にヤスの今の状況を思いやってくれた気持ちがいじらしく思えた

そうなんだ、今日は謙ちゃんの全日本デビューを見届ける日でもあるんだ
彼にとって特別な日に成るはず、そう言い聞かせて無理やり気持ちを切り替える
ミニバイクでの初レースはV字の立ち上がりからヘアピンへのストレートで見ていた
柔らかく身体を伏せながら一度に2台をパスする彼の勇姿は一生忘れないだろう
今日もきっとそんなシーンに出会えるはず、思い出はいくつ有っても邪魔にならない

TSR総監督の息子と言う名前先行のプレッシャーなど彼には無縁
同じ中学生ライダーの徹君、大治朗君兄弟とつるんで楽しそうにパドックを跳ね回る
仲良しだけれどコース上では遥か先を行きライバルには程遠い存在
125クラスは無情にも予選不通過が彼のキャリアの第一歩となる
プロト2勢はみんな苦戦していたからこのクラスはなかなか難しいようだ

気持ちの立ち直りが早いのも常にポジティブな両親譲り
直ぐに「MONOの決勝頑張るよ」と笑顔でS本君のマッサージを受ける
4時からは今日唯一の決勝が行われるGP−MONOのレースが待っている
予選出走30台中通過27台、謙ちゃんは7番グリッドからのスタートだ
監督夫人と共に2コーナー先のメーカーブースの上でその時を待つ

レースのスタートが切られエンジン音が次第に近づいて来る
1、2、3、4、5、6、7…あれ来ない…11、12、来た13位だ
苦手なスタートで出遅れちゃったなと思った瞬間4〜5コーナーで一台パス
2週目に11番、3周目には9番手まで順位を上げ6位争い4台の最後尾につける

4周目4コーナーの先でパスするものの5コーナーで被せられる
5周目からはそこで仕掛けるのをやめ途中一つポジションを上げ7位で最終ラップへ
結果は6位、見事に集団の先頭でチェッカーを受けデビュー戦でポイントを得た

レースを終えた謙ちゃんを迎える
開口一番「マッサージ効果だね」とS本君には嬉しい一言
全日本デビューレースの感想は?「う〜ん何だか途中退屈だった」
周りが知り合いばかりで展開が読めてたから仕掛けるのは最後と決めていたそうだ

記念すべきデビューレースを終え色紙にサインをもらう
S本君には「初陣」私には「全日本デビュー!」の文字が眩しい
名前も入れたらとお母さんに言われ律儀にフルネームを書き添える

「あ!二人とも“幸”って字が入ってる」

本当だ、私は名字にS本君は名前にしあわせって文字が隠れていたっけ
そういう事に気が付く感性もなかなかどうしてこの先楽しみな14歳です


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