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2009/11/09(月)
信じているから出来ること
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先週末の鈴鹿で今年の全日本ロードの全日程が終了した 小西さんは転倒による怪我でレースの再スタートを切れずにランキングを5位で終える
放送で転倒のシーンを見たけれど、大きく跳ね上がり横転するマシンに2次被害が無かったのが幸い 小西さん自身は全身打撲と左手小指の開放骨折で入院となってしまったが この一週間で順調に回復に向かっているそうなのでひとまずは安心した
前回もてぎのレースで大怪我を負った中津原君の事をヤスが深刻そうに心配していた 首と肩甲骨の骨折、それに折れた肋骨が肺に刺さったと聞き凍り付いた 「なかつさんのお見舞いに行ってやって」僕は行かないと言うヤスにそれ以上は触れずにいた ヤスの気持ちのすべてを理解しているとは思わないけれど行かない理由は分かるつもりだ
なかつさんが転倒に巻き込まれた3コーナーの手前では時速約180qは出ていると言う 当日パドック裏のヘリポート脇で金網越しに観ていたが目の前を一瞬で過ぎ去るスピードだ 思わず怖くないのかと聞いてしまったがヤスの答えは意外にも「スピードは関係ないよ」
「一般道を60qで走るのは怖い?」特に怖いとは思わない 「じゃぁ車から飛び降りるって考えたら60q出せる?」それは怖くて出来ないよ 「レースだって同じ。60Kmでも200qでも飛び降りたら怪我するから。要は自分を信じるって事」 そう言ってから一拍間を置き「あと他人もね」相手の技量を信頼しているからこそのバトルなのだ 簡単そうに言うけれど大怪我を負った記憶を消化して走るには相当な精神力が必要だろうと思う
レースから遠ざかりヤスは優しくなった、と言うより素直に表に出すようになったと言った方が良いか もともと端々に優しい部分は感じていたけれど前面に出すことを好んでいなかったような所がある 良い意味で変わったな、と思いながらもこれが本来の“安田毅史”の姿だったんだなと思う 独特の緊張感からなる特殊な世界に身を置くには鎧をまとう必要が有ったのかも知れない
またあの走りを見たいと思う反面、それだけが幸せじゃないとも思えてきた今日この頃です
*土曜日パドックで「江戸屋マークはフロントの両脇に貼ってますからね」と言っていたなかつさん* *ゴリさんの写真でしっかり確認出来ましたよ!一日も早い回復を祈ってます*
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