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2007/01/21(日)
日が変わってしまいましたが
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昨日20日は、10年来の友達が10年以上続けていたバンドの解散ライブがありました。
自分の大好きな楽器を手にしている友達はすごく輝いていて、終わりだとか、最後だとかをまったく感じさせない演奏をしていました。 私もすっかりラストライブだという事を忘れて、懐かしいなぁ〜!この曲かっこいい!!なんてうきうき楽しんでいたのですが、ライブ中盤を過ぎた頃、隣にいたファンの子がおもむろに鞄をごそごそしだしたのです。 彼女が取り出したのはハンカチ。 落ちる涙を受け止めるためのハンカチ。 溢れ出る涙を拭いながら一生懸命ステージを見ようとする彼女の姿はとても可愛くて愛おしくて、切なかったです。
そうか、これでこのバンドを見るのは最後なんだ。 ぼんやりしていた「さよなら」がグッと隣に近づいてきた気がしました。
終わればそのかわりに始まる事があるけど、その友達が一生かけて、そのバンドで紡ぎ出そうとしていた音楽はもう始まらないのですね。 もちろん、また新しく違う音は生まれるけど、ライブの瞬間にしか響かない音と感じられない空気がうねっていて…… それは例えば「ライブの為に仕事を早く終わらせよう」とか「チケットを買う為にバイトをしよう」とか「もう一度アルバムを聴いて予習しよう」とか、たくさんの人のたくさんの意識的な努力がなければ成立しないモノのような気がします。
少し、雪が降った今日。
大好きな友達の新しい一歩の為に、その一歩に安心して全体重をかけられるように……私は私のしてあげられる事を考えようと思います。
OLヒトミ
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