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2005/02/26(土)
コーリング
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これは怖い映画でしたね。 ぼくは見ながら3回ぐらい「わーっ」って叫んでしまった。 そして2度ほどソファから飛び上がってしまった。 でも、本質は愛の映画です。感動しました……。
南米で赤十字の派遣医師団として働く最愛の妻を災害で亡くしてしまったジョー(ケヴィン・コスナー)は、遺体の見つからない妻の死をなかなか受け入れることができない。ERの医師として働く彼は仕事に没頭することでなんとか精神を保っているが、彼の周りで異常なことが続けて起こりはじめる。 深夜の病院で自分を呼ぶ声をはっきり聞いたり、心肺停止の状態から蘇った少年から亡き妻の伝言を預かったといわれたり、妻が可愛がっていたオウムが興奮状態に陥ったり、トンボを彫刻したガラスのペーパーウェイトが突然転がったり。
彼女のからだにはトンボの形をした痣があり、トンボは彼女の象徴として映画のなかで語られる。 「ぼくは生まれ変わったら鳥になって空を飛びたいなあ」 「私はダメだわ。ベジタリアンだから」 「じゃあ、きみは生まれ変わったら何になるの?」 「私はトンボね。トンボになってあなたの周りをぐるぐる飛ぶの」 じつはこの映画の原題もDRAGONFLYというのだが、このペーパーウェイトのエピソードもなかなか怖い。
そしてさまざまな現象が妻からのメッセージであると悟ったジョーは、呼ぶ声に導かれて彼女が亡くなったといわれている南米の奥地を訪ねる……。
信じるということの価値。 この映画が9・11以後に制作されていることを考えると、そこに胡散臭さを嗅ぎ取ることも可能だ。 けれどとりあえず、ここは信じることの尊さを再認識させられる愛の映画、としておきたい。
2002年 ユニヴァーサル 105分 DVD シネマスコープ・サイズ(スクィーズ) 画質=★★★★ (最高は★5つ) 字幕の大きさ=中
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