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2004/11/27(土) ロックの名曲500
米Rolling Stone誌が選んだロックの名曲500の第1位はボブ・ディランの「Like A Rolling Stone」、第2位がThe Rolling Stonesの「(I Can't Get No)Satisfaction 」で、Rolling Stoneが3つ並んだ、という記事が11月20日付朝日新聞の天声人語に載っていた。

1位が「ライク・ア・ローリング・ストーン」であることにはなんの異論もないが、2位が「サティスファクション」というのはちょっと意外だった。そして、このことは現在のアメリカの情勢と関係があるのではないかと思い当たった。

そういう意味で興味深いのは3位がジョン・レノンの「イマジン」、4位がマーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」であることだ。
「イマジン」が例の9.11の同時多発テロの直後にアメリカで放送禁止になったということはまだ記憶に新しいが、この2曲が並んでいるのは、やはりイラク戦に対する厭戦気分が高まっているのではないだろうか。

ベスト30をざっと眺めてみると、「ジョニー・B・グッド」「メイビリーン」「ハウンド・ドッグ」といったロックンロールの古典が20位以内に3曲入っている。

ディランはさらに14位に「風に吹かれて」。
ビーチ・ボーイズは6位に『スマイル』で話題の「グッド・ヴァイブレーション」、25位に『ペット・サウンズ』から「ゴッド・オンリー・ノウズ」。

11位にザ・フーの『マイジェネ』、17位にジミヘンの「紫のけむり」、クラプトン関係は27位に「レイラ」、我が愛するゼップはやっと31位に「天国への階段」、ストーンズの2曲目は32位に「悪魔を哀れむ歌」。

ボスことブルース・スプリングスティーンは21位に「ボーン・トゥ・ラン」(邦題は何でしたっけ、「明日なき暴走」?)。

2004/11/26(金) ロックの名曲500/ビートルズの23曲
昨日のつづき。
Best500に入ったビートルズの曲は以下の23曲である。

 8 Hey Jude
13 Yesterday
16 I Want to Hold Your Hand
20 Let It Be
23 In My Life
26 A Day in the Life
29 Help!
64 She Loves You
76 Strawberry Fields Forever
83 Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
135 While My Guitar Gently Weeps
137 Eleanor Rigby
139 I Saw Her Standing There
153 A Hard Day's Night
184 Please Please Me
202 Come Together
273 Something
289 Can't Buy Me Love
304 With a Little Help From My Friends
362 All You Need Is Love
384 Ticket to Ride
449 Penny Lane
463 Rain

このリストを見て、みなさんいろいろ感慨があると思う。

ぼくも思う。
「Imagine」は入ってもやっぱり「Revolution」は入らないよな〜…とか、ぼくのいちばん好きな「I Am the Walrus」はやっぱり入らないか。
う〜ん、でも入らないか?
それにしても「Across The Universe」が入ってないのは納得できねえ。
……等々(笑)。

2004/11/25(木) ロックの名曲500
米Rolling Stone誌が選んだロックの名曲500の第1位はボブ・ディランの「Like A Rolling Stone」、第2位がThe Rolling Stonesの「(I Can't Get No)Satisfaction 」で、Rolling Stoneが3つ並んだ、という記事が11月20日付朝日新聞の天声人語に載っていた。

1位が「ライク・ア・ローリング・ストーン」であることにはなんの異論もないが、2位が「サティスファクション」というのはちょっと意外だった。そして、このことは現在のアメリカの情勢と関係があるのではないかと思い当たった。

そういう意味で興味深いのは3位がジョン・レノンの「イマジン」、4位がマーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」であることだ。
「イマジン」が例の9.11の同時多発テロの直後にアメリカで放送禁止になったということはまだ記憶に新しいが、この2曲が並んでいるのは、やはりイラク戦に対する厭戦気分が高まっているのではないだろうか。

ベスト30をざっと眺めてみると、「ジョニー・B・グッド」「メイビリーン」「ハウンド・ドッグ」といったロックンロールの古典が20位以内に3曲入っている。

ディランはさらに14位に「風に吹かれて」。
ビーチ・ボーイズは6位に『スマイル』で話題の「グッド・ヴァイブレーション」、25位に『ペット・サウンズ』から「ゴッド・オンリー・ノウズ」。

11位にザ・フーの『マイジェネ』、17位にジミヘンの「紫のけむり」、クラプトン関係は27位に「レイラ」、我が愛するゼップはやっと31位に「天国への階段」、ストーンズの2曲目は32位に「悪魔を哀れむ歌」。

ボスことブルース・スプリングスティーンは21位に「ボーン・トゥ・ラン」(邦題は何でしたっけ、「明日なき暴走」?)。
ニルヴァナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」が9位、クラッシュの「ロンドン・コーリング」は15位といったところだ。

ところでビートルズは500曲の中に23曲が選ばれている。
さて、ここで問題です(笑)。ビートルズの曲でトップは8位に( A )、13位に( B )、……何でしょう。
ちなみにこの23曲の中でぼくがいちばん好きなのは26位の「A Day in the Life」ですね。

2004/11/24(水) デイ・アフター・トゥモロー
マッキーさんに遅れることひと月半。やっと『デイ・アフター・トゥモロー』を見た。
もともとぼくは『ポセイドン・アドヴェンチャー』、『タワーリング・インフェルノ』あたりから始まるパニック映画が好きではない。
危機を逃れるために今までいっしょに闘ってきた人が、途中で力尽きて倒れたり、主人公の一人が愛する人を救うために敢然と命を捨てたりするのを見るのが厭なのだ。
とくに観客を感動させるために重要な人物を殺すような映画は大嫌いだ。

ではなぜ、この映画を見たのか。それは単純に、予告編の氷に覆われた自由の女神の美しさに心惹かれてしまったからだ。

中学生のときに見た『猿の惑星』の自由の女神も衝撃的だったが、地球温暖化のために氷河期並の寒さが訪れ凍ってしまうというのもなかなかすごいアイディアだ。

『遠い空の向こうに』でロケットを飛ばすことに夢中になる高校生を好演し、『ムーンライト・マイル』でフィアンセを失くし、義理の両親(になるはずだった人たち)と奇妙な共同生活を送る青年を見事に演じたジェイク・ギレンホールが、再び高校生に戻って(おいおい)、ここでもなかなかいい味を出している。
『ライト・スタッフ』ではノー天気な若いパイロットだったデニス・クエイドが、息子との約束を死守する渋い父親を演じ、『エイリアン』のアンドロイド(ロボットだったっけ?)、アッシュ博士を演じたイアン・ホルムも英国の渋い気象学者になっている。

原作・脚本・監督の三役を務めたローランド・エメリッヒの作品では『インディペンデンス・デイ』とかぶるところがあったり、氷河期があっけなく終わるのも拍子抜けしたりするのだが、とにかく124分観客を飽きさせない力量は見事だ。
見ているうちにほんとうに寒くなりました。

2004年 20世紀FOX 124分
DVD シネマスコープ・サイズ(スクィーズ)
画質=★★★★☆(最高は★5つ、☆はおまけ)
字幕の大きさ=小

2004/11/23(火) JAZZの愛聴盤-10
ビートルズのキャピトル・ボックスあたりで盛り上がっているうちにもう11月も下旬、街にはクリスマス・ツリーもお目見えだ。
できれば月に2枚は紹介していきたいと思っているこのコーナーなのだが、前回から1か月以上も間が空いてしまった。

さて冬の寒いときにはやはりジャズ・ヴォーカルがお薦め。
今回はビリー・ホリデイのJATPのライヴをご紹介します。

ジャケットを見ていただきたい。

これぞデイヴィッド・ストーン・マーティンの最高傑作だと思っている。
この絵を初めて見たときは、ほんとうに震えた。こんなすごい絵があるのかと思った。
無駄を排した単純な線だけで成立した絵。そこに描かれているのは、
脱ぎ捨てられた服、投げ出された送受器、ベッドに顔をうずめる裸の女……。
ただそれだけなのに、この絵はいいつくせぬほどの物語をぼくに語りかける。

この絵のモデルはマーティンの奥さんだそうだ。
けれども不世出のジャズ・シンガーと評価されながら、けっして幸福とはいえない人生を送ったビリー・ホリデイ自身の姿とどうしても重ねてしまう。
いずれにしてもジャケ買いして損のない1枚だ。

戦後のビリーは好不調の波が激しくアルバムの出来もかなりの差があるが、このときのビリーはすごく調子がよさそうだ。
1曲目の「ボディ・アンド・ソウル(身も心も)」のテーマからしてフェイクで入る。
こんなに軽やかなビリーの歌声を聴いていると、こっちまで幸せな気持ちになってくる。
「ビリー、よかったね」と訳もわからず声をかけたい気分になる。
彼女の代表曲である「ストレンジ・フルーツ(奇妙な果実)」、彼女の体験を歌った「トラヴェリン・ライト」、そのほかにも「ヒーズ・ファニー・ザット・ウェイ」、「ザ・マン・アイ・ラヴ(わたしの彼氏)」「オール・オヴ・ミー」など珠玉の名曲ぞろい。
バックもハワード・マギー(tp)、バック・クレイトン(tp)、ウィリー・スミス(as)、レスター・ヤング(ts)、イリノイ・ジャケー(ts)、ウォーデル・グレイ(ts)、チャールズ・ミンガス(b)とノーマン・グランツらしい豪華なメンバーだ。


BILLIE HOLIDAY AT JAZZ at the PHILHARMONIC
CLEF RECORDS MG C-169

2004/11/10(水) 『ビートルズ アメリカ盤のすべて』
キャピトル音源を集大成したシリーズ(になるであろう)第1弾、『THE CAPITOL ALBUMS Vol.1』のリリースを記念して、集英社インターナショナルから『ビートルズ アメリカ盤のすべて』という新書版の書籍が出た。
中山康樹さんと小川隆夫さんの共著。


お二人ともジャズとビートルズの分野にまたがっての活躍目覚しい評論家であるから、両方に興味のあるぼくはお二人の文章を読むことが多かった。
ただ個人的な印象を述べると、中山さんはジャズについて書いた文章は抜群におもしろい(なにしろ大阪人である!)のだが、ビートルズに関してはやや独善的な傾向があり、ぼくとしては違和感を感じることも多かった。とくに『REVOLVER』の評価については、このコーナーの5月17日の項に書いているので、よければご覧ください。
小川さんはブルーノートのオリジナル盤のコレクターとして世界的に有名な方だが、ビートルズのコレクションもすさまじく、今回の本の写真はすべて氏のコレクションである。ただし小川さんの文章を読んで「おもしろい!!」と感じたことはあまりない(……すんません)。
そういうお二人の共著だから、正直興味半分というところだった(おいおい)。

火曜日にやっと手に入れて一通り読んでみたが、けっこうおもしろかった。
最近出たビートルズ関連の書籍の中ではいちばんおもしろかったといってもよい。
ぼくがUS盤について浅薄な知識しか持ち合わせていないから、「へえ〜」と感心することが多かっただけかもしれないが……。

ただし、アメリカ独自のコンピレーションを取り上げた第3章は、アルバム1枚につき1ページという構成のため、内容が非常に薄くなっている。
同じことはアメリカ盤がリリースされなかった『オールディーズ』と、UK盤と同一内容になった『サージェント』から『レット・イット・ビー』までを取り上げた第5章についてもいえる。「アメリカ盤のすべて」と題して取り上げるのなら、キャピトル盤だけの特徴についてつっ込んだ内容が欲しかった。

さて、これを読んでぼくは今までまったく興味のなかった『THE BEATLES' STORY』をちょっぴり聴いてみたくなりました(笑)。

2004/11/07(日) 隠し剣 鬼の爪
もしこれが山田洋次監督の最初の時代劇作品であったら、そしてぼくらが『たそがれ清兵衛』を知らなかったら、ぼくは文句なくこの作品に5つ星を献上しただろう。
しかし残念なことに(あるいは幸運なことに)、ぼくらはすでに『たそがれ清兵衛』を知っている。

ぼくがこの映画を見ながら思っていたのは、山田洋次監督が偉大なるマンネリズムの作家だったという事実だ。
もし渥美清がまだ存命だったら、山田監督はいまだに寅さんを撮り続けていただろう。
そして劇場にはお約束のギャグと予定調和のストーリーを楽しみにしたファンが詰めかけていただろう。
70年代に何本かの寅さん映画を夢中で見たぼくは、それを悪いことだとは思わない。
しかし『隠し剣 鬼の爪』を観ながら、ぼくは「二番煎じだなあ」と何度も思った。

『たそがれ』の真田弘之と宮澤りえは『隠し剣』の永瀬正敏と松たか子である。
そんなことはだれでもわかっている。
だが、同じ幕末の同じく東北の藩で、同じような貧乏侍は同じように剣の名手で、同じく藩命で人を斬りにゆく。
まさかここまで同じだとは予想もしていなかった。


ただし、ぼくが二番煎じと感じたのはここから先のことである。
『たそがれ清兵衛』が静かな美しさをもっていたのは、山田洋次監督が徹底してリアリズムにこだわったからである。
このことについては以前の日記にも書いたので繰り返さないが、それは言葉を換えていえば、時代考証という部分での写実主義と、人間の内面の描写という部分での自然主義の見事な調和であった。

ところが今回はそこに勧善懲悪が入ってきた。
ぼくは勧善懲悪が悪いといっているのではない。スターウォーズやインディ・ジョーンズのようなハリウッド娯楽大作大好き人間なのだから。
しかし『隠し剣』では、リアリズムと勧善懲悪がうまく調和できないで、『たそがれ』のような静かで美しいたたずまいをもつ映画にはならなかった。

同じ藤沢周平の原作で、同じく山田洋次と朝間義隆が脚本を書き、同じく山田洋次がメガホンを取った。
『たそがれ清兵衛』のときには初めての時代劇という緊張も気負いもあっただろう。
しかし、『隠し剣 鬼の爪』にはすでに手馴れた感触があった。
それが「二番煎じ」というvいになったのだと思う。残念である。

2004年 松竹映画
145分 ヴィスタ・サイズ

2004/11/03(水) 米大統領選
お昼過ぎの特別番組ではフロリダ、オハイオという2つの州をブッシュ候補が押さえたため、その時点でブッシュ候補が獲得した選挙人の数は269人となり、彼が大統領に選出されるのは確実と報道されていた。

ところが先ほどTVを点けてみると、ブッシュ254対ケリー252で、まだ非常にきわどい接戦を戦っていることになっている。
オハイオ州の暫定投票の投票数が17万5千票あるというのだ。
やれやれ。
4年前のフロリダの泥試合がまた今回も繰り返されるというのか。

この結果を見て、アメリカの意に沿わぬものは力で叩きのめすという「強いアメリカ」に対する信仰がまだこれほどまでに強いと考えるか、それとも約半数の人が「もうそういう考えはよそう」と表明していると考えるか……。

いずれにしても、John、あなたが愛したアメリカはまだまだ混迷のさなかにあるようです。


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