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2004/03/10(水)
ジョンの苦笑ヴァージョン
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1964年に日本でデビューしてから、リアル・タイムにBEATLESを聴いてきたぼくが、本格的にアナログ盤を集め始めたのは、7年前の夏からだ。 そのきっかけはチャック近藤さんの『全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究』(シンコー・ミュージック)の「Please Please Me」の項に、こんな一節を見つけたことだった。 「昔のEPでは、ジョンが歌詞を間違え、少し笑いなら'Come On!'と歌っていた。なつかしい」(上巻18ページ)。 これを読んだ瞬間に、ぼくの頭の中に、ジョンが苦笑しながら歌っている「PPM」が鳴り響いたのだ。 「そうだ、たしかに、そうだった!」
あわててCDの「PPM」を聴いてみたが、もちろんジョンは笑っていない。 現行のCDは、プロデューサーのジョージ・マーティンの意向から初期の4枚のアルバムはモノラル音源が収録されている。 チャック近藤さんが書いているEPや、以前出ていた国内盤アルバムはステレオ・ヴァージョンで、そこにジョンの「苦笑ヴァージョン」が収められていることがわかった。 そういえば、ぼくがリアル・タイムで買ったレコード『MAGICAL MYSTERY TOUR』に収録されている「I Am the Walrus」は、イントロが4拍だったのに、現行CDのイントロは6拍で、最初聴いたとき違和感があったことも思い出した。
こりゃあ、アナログ盤をもう一度聴きなおしてみるべきだぞ。 そう思ったぼくは、さっそく夏の中古レコード・フェアで、国内盤の『PPM』を買い求めた。 そこからぼくのコレクションは始まったのだ。
現在ぼくはCD・アナログ併せて11種類の『PPM』を持っている。
「BEATLESのアナログ盤」第2回はUKデビュー・アルバム『PPM』の特集です。 近日中にUPします(たぶん)。お楽しみに!
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