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2004/03/12(金)
ツェッペリン畏るべし
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ぼくは朝夕の通勤に車を利用しているが、国道3号線のラッシュにつかまるので、たいてい片道1時間は車の中で過ごすことになる。 同僚の中には、この時間が苦痛でたまらないという人も多いが、ぼくはそんなことはまるでない。
車による通勤が苦痛だと感じるのは、おそらく車がちっとも進まないことによるイライラに原因があるのだろうと思う。 まかりまちがえば遅刻をして気まずい思いをするし、だいいち空いていれば30分しかかからないほどの距離を、1時間もかけて通勤するのはたいへんな時間の無駄に思えてしまう。 そう考えればイライラも募るだろう。
ぼくも最初のうちはそうだった。 そこでイライラしない方法を考えた。
まず、ほんのちょっと余裕をもって家を出る(あまりにありきたりですみません)。 ぼくの場合15分早めに家を出る。これだけでずいぶん違うのだ。 それでも事故か何かでひどい渋滞に巻き込まれ遅刻してしまうこともある。 そのときは開き直るのです。しょうがないよ(笑)。 こんな場合は、遅刻するのがたいてい一人ではないから、上司もわかってくれる。
もうひとつは、この通勤の時間を音楽鑑賞の時間にするのである。 子どもが小さいときは、家でのんびり音楽を聴くなんていうことは、まずありえない。 だから、この往復2時間弱の時間はたいへん貴重な音楽鑑賞の時間になるのである。
ぼくは12連装CDチェンジャー付きのMDレシーヴァを車につけている。 新しいCDを買うと、CD-RWに焼いて、CDチェンジャーの中に入れておく。
それからぼくは日曜日の午後にFMでオン・エアされている、山下達郎の『サンデー・ソング・ブック』をほとんど毎週欠かさずエア・チェックしている。 (ご存知の方も多いと思うが、山下達郎は日本でも有数のレコード・コレクターなので、『サン・ソン』は、60〜70年代のポップスやソウル・ミュージックにうといぼくには大変な勉強になるのです。) エア・チェックしたMDは月曜か火曜の車の中で聴く。 こんなふうにすると、通勤の時間がすごく楽しみになってくるんですね。
いやあ、なにかの拍子に車がやけにスムーズに流れて、あっという間に職場に着いてしまうことがある。そういうときは、もう少し車に乗っていたかったなあ、と思うことがあるのです。マジで。
さて、ここからが本題(長い前ブリやなあ!)。 この2〜3日、神経がきりきりするような仕事が続いたので、 今日もぐったりしながら帰途に就いておりました。 ぼんやり音楽を聞いていると、次のCDがローディングされて、突然、コホンというロバート・プラントの咳払いに続いて、「WHOLE LOTTA LOVE」のイントロが…! その瞬間、がかあーっと熱くなり、疲れもどっかにすっ飛んでしまったのだ。
この曲を始めて耳にしたのは'70年の1月ごろだから、もう34年も前のことになる。 それなのに未だにこの曲を聴くとが敏感に反応するのだ。 Zeppelin畏るべし…。
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