|
2004/04/30(金)
父のレコード
|
|
|
ぼくの父は音楽の好きな人だった。 鬼籍に入って16年経ったが、死ぬまで音楽に対する関心と興味を失わなかった。
今年のお正月に倉敷に帰省したとき、妹と二人で倉庫の中に入れっぱなしになっていた父のレコードを整理していたら、ビル・ヘイリーと彼のコメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が出てきた。
父はクラシックからジャズ、シャンソン、タンゴ、ファド、日本のフォーク、演歌と何でも聴いたから、少々のことでは驚かないが、さすがにこれにはびっくりした。 映画『暴力教室』の主題歌で、一般的には「ロックンロールはこの曲から始まった」といわれているものである。 こんなものまで聴いていたんですね、お父さん。
モノクロの質素なピクチャー・スリーヴつきで、裏には歌詞が掲載されている。アーティストの名前は「ビル・ヘイリー楽団」になっている。 カップリングはエルマー・バーンスタイン・オーケストラの「黄金の腕」。
インナー・スリーヴはカラーの豪華なもので、定価は330円。
デッカ・レーベルで発売元はテイチクである。 レーベルに「フォックス・トロット」と紹介がされているのがおもしろい。
そんなに珍しいものではないのかもしれないが、父の新たな一面を見つけたような気がした。
|
|
|