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2004/05/13(木) 『<b>RUBBER SOUL</b>』について
RUBBER SOUL』について(それからストーンズとの関係について)、Y.Z.さん、MASAさん、RAS(BERRY)さんからご意見をいただきました。
ここでぼくの意見をちょっと述べさせていただきたいと思います。

まず「BEATLESのアナログ盤」のところに書かせていただいたように、このアルバムからビートルズの変質がファンの目にも(耳にも?)明らかになったということは衆目の一致するところですよね。

これはまずジャケットの歪んだ写真が象徴していますが、音楽的には1曲目の「Drive My Car」と2曲目の「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」のインパクトが大変強かったということもあると思います。
つまり抑揚もなくうねうねと続く黒っぽいサウンドとシタール!
当時のファンはこの2曲にはほんとにびっくりしたのではないでしょうか。

それ以外にもポールは「Michelle」でフランス語とシャンソンの香りを取り入れ、ジョンは「In My Life」で、ジョージ・マーティンにエリザベス朝風のピアノを要請したといいます。
つまり楽曲的には、それまでのストレートなロック・サウンドからの進化ということだと思います。

ところがサウンド的には、ジョージの弾くストラトキャスターや、ポールの弾くリッケンバッカー4001など、これまで以上にハードなバンド・サウンドをクリエイトするようになります。とくにポールは「You Won't See Me」や「Nowhere man」で、縦横無尽に展開する、すごくメロディアスなベースを披露していますよね。

この楽曲的な進化とバンド・サウンドの強化という2つの(どちらかというと相反する)要素が組み合わさって、『RUBBER SOUL』というアルバムができていると思います。

もうひとつ、ぼくは「If I Needed Someone」によってついにジョージが才能を開花させたということがあると思いますね。それまでのジョージの曲は個人的には「まあまあ」のレベルで、けっして「素晴らしい」や「参りました」までは至ってなかったと思うんですが、この曲は完全に「素晴らしい」の域に達していると思います。

こう考えると、このアルバムはそれまでのジョンのワンマン・バンドだった時期から、ほかのメンバーが作曲家としてあるいはサウンド・クリエーターとして、ジョンのレベルに迫ってきて、グループとして大変な充実期に入った時期といえると思います。

とくにポールは前作で書いた「Yesterday」が、思いがけずもほかのジャンルの音楽家や評論家に高く評価され、今回は自身を持って「Michelle」を書いてると思うんですが、この自信が
Drive My Car」のような傑作を自由に書かせてると思います。

ただしジョンの才能はやはり圧倒的なので、ポールがほんとうにジョンに迫るのは次の『REVOLVER』だと思いますね。

長くなりましたので、ストーンズとの関係についてはまた別稿で。
みなさんのご意見をお待ちしております。
(結局3人の方が書いたことをまとめただけだったりして……。)


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