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2004/05/17(月)
『REVOLVER』のこと
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BEATLESのアナログ盤第10回『REVOLVER』をUPしました。
ということで今日は最近とみに評価の高まる『リヴォルヴァー』について。 特にコアなファンや、ミュージシャンなどにこうした傾向がみられるようだ。 たしかに今まで『リヴォルヴァー』の評価は低すぎた。 日本で大変人気の高い『ラバー・ソウル』と、“ロックの金字塔”『サージェント』とのあいだに挟まれて、セールス的にも完全に一桁低いといわれている。 イラストを使ったモノクロのジャケットも地味だ。 自分でパソコンに向かってコンテンツを作っていても、色がないんだもの(笑)。 やっと後のほうで、赤と緑が出てくるぐらい。それもレコードと帯とレーベルの色だけ。地味だあ〜。 ジャケットが地味だと音楽も地味に聞こえるのだろうか。 ともあれ、このところの動きは『リヴォルヴァー』の再評価に向けて、大変いいものだと思う。 だからといって『サージェント』をけちょんけちょんに貶すのもどうかと思うけど。
ところで最近読んだ本で、こうした最近の動きにまったく逆行する評価をしているものに出合った。 つまり、あまりにも『リヴォルヴァー』を評価しすぎるんじゃないか、それほどのアルバムじゃないよ、というのだ。 講談社現代新書『これがビートルズだ』、著者は中山康樹。 ぼくは中山さん好きなんだけどなあ……。 それにしても評価が低すぎる。ちょっと拾い上げると 「タックスマン」…「冒頭がすべて」 「アイム・オンリー・スリーピング」…「凡曲ではない。だが名曲でもない」 「ラヴ・ユー・トゥ」…「楽器先行の発想から生まれるものは駄曲」 「シー・セッド・シー・セッド」…「曲そのものは中途半端」 「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」…「曲も宙ぶらりんならレコーディングも適当」 「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」…「この曲は単調」 「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」…「たんに同じメロディーを繰り返しているだけ」 ね? もちろん、こうやって論評の一部だけを取り上げてうんぬんするのは筆者の意図を正しく伝えることにならないから、できれば本文を読んで欲しいけれど、 まあ14曲のうち半分は「たいしたことない」といってるみたいなもんです。 それはないよね。 「アイム・オンリー・スリーピング」なんかホント名曲だと思うけどなあ。しかも「巷間いわれるテープの逆回転操作は行われていない(と思う)」と書かれている。 そうか? あのフレーズの切れ方はピックで弾いたアタック感を逆回転させてできたものに違いないと思うけど。 みなさんも一度ぜひ読んでみて下さい。
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