ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年9月
前の月 次の月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
最新の絵日記ダイジェスト
2005/06/26 6月22日の紙ジャケ ― part 3
2005/06/25 6月22日の紙ジャケ ― part 2
2005/06/21 6月22日の紙ジャケ(こまかい!)
2005/06/19 ぼくのシネ・レヴュー ― Shall We ダンス?
2005/06/16 ロンリー・ボーイ

直接移動: 20056 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 月 

2004/09/26(日) スウィングガールズ
矢口史靖は天才かもしれない。
そう思った。

山形弁が効いているのかもしれない。
東北だったらまだあんな純粋な高校生がいるかも知んない、と思わせてくれる。
『グレン・ミラー物語』のパロディとか、『ライト・スタッフ』ネタのまんまパクリとか、彼女たちがやってるのはジャズではないとか(笑)、いろいろつっこみどころはあっても、彼女たちの「なんかいぐね?いぐね?」というひと言で、もう笑って許せるみたいなところがある。

べつにたいしたドラマがあるわけではない。
彼女たちがビッグ・バンドを結成するきっかけも他愛もないものだし、最後のコンサートにしても、ふつうのシティ・ホールみたいなところで、先着順に出場できるイヴェントなのである。
(たとえば『ミュージック・オヴ・ハート』で、ハーレムの小学生たちが最後に上がるステージがカーネギー・ホールというのとはえらい違いだ!)

それなのに、楽しくて思いっきり笑わせてくれて、最後には「やっぱ音楽っていいよなあ」って思いながら映画館を出てくる。
…そんな映画である。

デューク・エリントンの「A列車で行こう」を初めとして、グレン・ミラー・オーケストラの「イン・ザ・ムード」、「ムーンライト・セレナーデ」、ベニイ・グッドマン・オーケストラの十八番「シング・シング・シング」など、だれもが知っているナンバーが次々に出てきて、しかも吹き替えなしで彼女たちが演奏しているのも小気味よい。

個人的には竹中直人扮する数学教師が『ファイヴ・スポットのエリック・ドルフィー』を熱く語るところが素敵だった(笑)。


2004年 東宝映画
120分 シネマスコープ・サイズ

2004/09/25(土) スター・ウォーズ・トリロジー
ついにやってきました。
今日Amazonから、我が家に届きました。
昨年の『インディー・ジョーンズ・トリロジー』につづいて、今年は『スター・ウォーズ・トリロジー』!!
いい時代になったものです。

ところで画像の左はレーザー・ディスクの『トリロジー・ボックス・セット』。
帯を探し出して値段を見たら、43,260円!
パートナーも「それってそんなにしたっけ」とあきれ顔。

でも自分ちで『スター・ウォーズ』が見たくって、レーザー・ディスクを買い、大型のディスプレーを買い……、ぼくのヴィジュアル遍歴は『スター・ウォーズ』とともにあったんだもんなあ。
レーザー・ディスク9枚組でCAV仕様、あんまり高いとも思わなかったなあ。

中3になるうちの息子も小さいころにはよく、「『スター・ウォーズ』見せて」って、ぼくの部屋にやってきたものだった。

しばらくしたらもう少し詳細なリポートをお届けしたいと思います。

2004/09/22(水) 名訳・珍訳・誤訳-1
映画や洋楽のタイトルを見ていると、うまい日本語訳だなと感心するものや、なんだこれは?と思うものがときどきある。

そんなことを考えたのは、前回の「JAZZの愛聴盤」のコーナーを書いているときだ。

『GRAND ENCOUNTER』の1曲目は「Love Me or Leave Me」。
みなさんなら、これをどう訳します?

まあ、ふつうに訳せば「愛してないなら別れて」というところだろう。
原題は韻を踏んでロマンティックなのに、日本語にしたとたん、いっきに散文的になってしまう。
あるいは、「別れるの? 別れないの? はっきりして!」なんて、かつての修羅場を思い出す人もいるかもしれない……(って、ぼくじゃありませんよ、誤解なきよう)。

それに比べると「I Can't Get Started」が「言い出しかねて」。素晴らしい訳ですよね。


さて、「Love Me or Leave Me」なんかいい邦題ありませんか?

2004/09/19(日) 紙ジャケCDの誘惑
というコーナーを新設することにした。
きっかけは掲示板にもとりあげた『アビイ・ロード』と『レット・イット・ビー』のロシア製紙ジャケである。

ロシア製というところがポイント(笑)で、お店(ディスク・ユニオン)の人は「いちおう正規盤です」と答えたそうだ(かもねぎさんの情報による)。

ぼくはこの店にはもう30年ちかく行っていないのだが、ブートは売っていないと思っていた。だから、この紙ジャケにすごく興味が惹かれたのだ。
ブートなら米キャピトル編集盤のたいへん精巧な紙ジャケなどもあり、実際になんどか手に取ってみたのだが、やはり買う気にはならなかった。

今回の紙ジャケは「いちおう」オフィシャルということで、思い切って通販で注文してみた。

ロシアは旧ソ連のころから変てこなものがいっぱいあって、ぼくが一番好きだったのは『イエロー・サブマリン』のレコードだ。
わざわざジャケットの絵を書き直して、4人の立ち位置を変えたりしているのだが、その絵がチョー下手くそ(笑)。
どうしてあんなもん作ってたんでしょうか。

今回の紙ジャケに関してもどうしてこんなものがロシア国内では正規盤としてリリースできるのか不思議でたまらない。

それはさておき、ヴィニール・コーティングやゲイトフォールド(『LIB』)のぐあいも完璧というこれらの紙ジャケ、手に入ったらこの新コーナーで取り上げたいと思う。

乞うご期待!

2004/09/16(木) JAZZの愛聴盤-8
秋の夜長にはクールなジャズを…。

『GRAND ENCOUNTER(偉大なる邂逅)』とはまた大袈裟なタイトルをつけたものである。
だれが恥ずかしいって、レコーディングに集まった当人たちがいちばん恥ずかしかっただろう。
録音は1956年2月10日、ハリウッドである。
当時はウエスト・コースト・ジャズと呼ばれる、アレンジやアンサンブルにこだわったクールなジャズの全盛期であった(厳密にいうともうイースト・コーストでマイルズやロリンズが反撃の狼煙を上げていたけれど……)。
スタジオに集まったのはウエスト・コースト・ジャズの中心人物の一人だった、ドラムスのチコ・ハミルトン、白人テナー奏者として1、2位を争う人気のビル・パーキンス、当時はまだ西海岸で活動をしていたギタリスト、ジム・ホールという3人に、MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)のピアニスト、ジョン・ルイスとベースのパーシー・ヒース。
つまりウエスト・コーストの3人とイースト・コーストの2人が、パシフィック・ジャズという西海岸の名門ジャズ・レーベルの録音に顔を揃えたのである。
そこで「偉大なる邂逅」(笑)。

曲はジェローム・カーンの名曲「LOVE ME OR LEAVE ME」から始まる。
ジョンのやや哀愁を帯びたイントロから、テーマの提示を経て、最初に出るビル・パーキンスがやはり素晴らしい!レスター・ヤングゆずりの柔らかくてスムーズなトーンで、美しいソロを綴ってゆく。
そのあとを受けるジム・ホールのソロがブルージーでまたいいのだ。
3番手はジョン・ルイス。MJQでおなじみの、高雅な趣きに溢れる簡潔なソロだ。

トリオで演奏される、ヴァーノン・デュークの「言い出しかねて(I Can't Get Started)」、ジム・ホールの加わったカルテットによる、ホーギー・カーマイケルの「Skylark」、5人による「Easy Living」、ラーナー&ロウの「恋をしたみたい(Almost Like Being Love)」と、スタンダード・ナンバーがずらりと並ぶ。
そんななかで、1曲だけジョン・ルイスによるブルーズ「2度東、3度西(2 Degrees East-3 Degrees West)」がまた素晴らしい。タイトルはもちろん5人の出会いをかけたもの。
チコのトレードマークのようなティンパニのバックに乗って、テナーとピアノがユニゾンでテーマを奏で、そのままそれをバッキングにベースのソロが始まる。かっこいい!!ジム・ホールの渋いギター・ソロを挟んで、ビルのテナーがスタイリッシュに空間を埋めてゆく、そのバックのジョンの音数を抑えた簡素なバッキングも見事だ。 

もうひとつジャケットがまた素晴らしい。

ぼくは最近のヴィーナス・レコードのように、露骨に女性のヌードや下着姿をあしらったジャケットが好きではないが、こういう健康的なものには弱い。
中身を知らなくても思わずジャケ買いしてしまいそうな1枚です。


"GRAND ENCOUNTER / 2 EAST 3 WEST"
PACIFFIC JAZZ PJ-1217

2004/09/13(月) ブライアン・ウィルソン 『スマイル』
ぼくが毎週日曜日の「サンデー・ソングブック」という山下達郎のFM番組(JFN ・TOKYO-FM系38局ネット)をチェックしていることは、一二度書いたことがあるけれども、来週(9/19)の「サンソン」で、ブライアン・ウィルソンの『スマイル』がほぼ全曲オン・エアされることになった。

このサイトに遊びにこられる方でビーチ・ボーイズ、ブライアン・ウィルソンにまったく興味や関心のない方は少ないだろう。
なんといっても『ラバー・ソウル』→『ペット・サウンズ』→『サージェント・ペパーズ』という、ビートルズと相互影響関係にあったアーティストだから。
そのビーチ・ボーイズの67年の幻のアルバム『スマイル』が、今年ブライアン・ウィルソンによって再録され、9月27日(国内盤10月6日)にリリースされることになった。

『スマイル』といえば当時の米キャピトル・レコードの方針によって発売中止の憂き目にあったものの、音源がさまざまな形で流出し、ファンのあいだではオフィシャル・リリースが待ち望まれていたものだ。
今回は04スタジオ・レコーディング・ヴァージョンとはいえ、ジェフリー・フォスケットらをバックに従え、当時のアレンジを活かしつつも入念にリメイクされているようで、ハーモニーの美しさも完璧と噂されている。

国内のミュージシャンの中でも一二を争うビーチ・ボーイズ・ファンであるヤマタツ氏によって、紹介されるニュー・『スマイル』。
これは聞き逃せませんよ。



BRIAN WILSON "SMILE"

(01) Our Prayer/ Gee 2:09
(02) Heroes and Villains 4:53
(03) Roll Plymouth Rock 3:48
(04) Barnyard 0:58
(05) Old Master Painter / You Are My Sunshine 1:04
(06) Cabin Essence 3:27
(07) Wonderful 2:07
(08) Song For Children 2:16
(09) Child Is Father of the Man 2:18
(10) Surf's Up 4:07
(11) I'm In Great Shape / I Wanna Be Around / Workshop 1:56
(12) Vega-Tables 2:19
(13) On a Holiday 2:36
(14) Wind Chimes 2:54
(15) Mrs. O'Leary's Cow 2:27
(16) In Blue Hawaii 3:00
(17) Good Vibrations 4:36

2004/09/10(金) 祝 リンク !!
うわ〜い、マッキーさんのサイトにリンクされちゃたァ!!



掲示板にはちょっと書いたことがあるが、マッキーさんというのは画家であり、絵本作家であり、イラストレイターの牧野良幸さんのことである。

たとえば月刊『CDジャーナル』(音楽出版社)には「ぼくの音盤青春記」という連載をされている。
JAZZもクラシックもビートルズも好きという、けっこうぼくと趣味の似通った方で(もちろん、職業はまったく違うけれど)、モービル盤なんかもけっこう聴いていらっしゃる。

そのマッキーさんのサイトの「リンク」のところに「お気軽にこのサイトにリンクしてください。」と書いてあったので、「お気軽に」リンクを貼らせていただいて、その旨メールを送ったら、なんとさっそくぼくのサイトをご覧になり、メールのお返事を下さって、リンクまでしていただいたのだ。
カ ・ ン ・ ゲ ・ キ…… ……  …… 
(って、だれ?)

いやあ、個人的には「Yahoo カテゴリー」登録よりうれしいかもしれない。

今日の「行列のできるひとりごと」にも書いてくださってるし…。

きょうはエビスで祝杯だ!!

2004/09/06(月) ヴァーヴの紙ジャケ-追記
MASAさんや紙ジャケ探検隊さんから、今回の定位のほうがオリジナルどおりであるという報告を受けました。
ありがとうございました。

その結果、旧紙ジャケは珍しい逆ステということになり、売っ払うことができなくなりました(笑)。

2004/09/05(日) ヴァーヴの紙ジャケ
Verveレーベルの60周年を記念して、60枚の紙ジャケCDが発売される。
その第1弾として9月1日に20枚が発売された。
なんといってもうれしいのは、バド・パウエルの『ジャズ・ジャイアント』の初紙ジャケ化であるが、もうひとつ期待していたのが「スープリーム・サウンド・エディション」と銘打たれたシリーズ。これはメイカーのコピーを引用すると、
「日本が世界に誇るエンジニアのオノ・セイゲン氏が、ニュージャージーのテープ倉庫に厳重に保管されているオリジナル・マスターテープを現地でデジタル・トランスファー。そのデータを日本に持ち帰り、1-bit/DSDでリマスタリング。従来のCDとは一線を画す、至高のアコースティック・サウンドを再現しました」
ということになる。
じつはこのDSDマスタリングにすごく期待をしていたのだ。

さて、9〜10月にかけては紙ジャケCDのリリース・ラッシュになるので、あまり無駄遣いをするわけにもいかない。
それで1枚だけ『ゲッツ/ジルベルト』を買って、従来の24bit/96kHzデジタル・リマスタリングCDと聴き比べてみた。

左がポリドールから出た旧紙ジャケ。
右はユニヴァーサルからリリースの新紙ジャケ。
今回のほうが発色が鮮やかだ。
レイアウトが違うのは旧紙ジャケがモノラル盤を基にしているから(だと思う)。

1曲目ご存知「イパネマの娘」を聴いてみた。
まずジョアンのヴォーカル。従来のCDでは、なんとなく頼りなげな風情が、そこはかとなくいい雰囲気を醸し出していたのだが、今回のマスタリングは張りのある瑞々しいもの。
う〜ん、なんかイメージが違うなあ…(汗)。

つづいてアストラッドのヴォーカルですが、

す、すごい。ひっくり返りそうになりました。
なんとしなやかでしとやかで美しいこと!
思わず鳥肌が立ってしまった。
ベースも明らかに粒立ちがよくなって、しっかり鳴っている。
そしてスタン・ゲッツのサックスの生々しいこと。旧紙ジャケでも、サックスはじゅうぶん美しかったのだ。
でも聴き比べると明らかに違う。
もう元には戻れない……。



…はずだったのに…あれ?
つぎはアノトニオ・カルロス・ジョビンのピアノ。従来のCDでは歪っぽくて、けっしていい音とはいえなかったのだ。
ところが今回は歪っぽさはやや改善されたものの、ちょっと引っ込んでしまった。

さらに定位も変わってるぞ。
従来のものは右チャンネルにベースとドラムス、左チャンネルにアストラッドのヴォーカルとピアノだったのに、新しいCDではそっくり入れ替わっている。
アナログ盤ではどうだったかな、と思ってレコード棚から取り出そうとすると、


ない!なくなってる!売っちゃったんだあ!!!

どなたかオリジナルの音を教えてください!!


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.