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2005/01/27(木) めぐりあう時間たち
ニコール・キッドマンにオスカーをもたらした映画だが、個人的にはジュリアン・ムーアの演技に感心してしまった。

精神を病んで、こころにはかり知れない闇を持つ英国の作家ヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)。
彼女の代表作「ダロウェイ夫人」にこころ惹かれる主婦ローラ・ブラウン(ジュリアン・ムーア)。
詩人であり最愛の人であるリチャードから「ダロウェイ夫人」と呼ばれるクラリッサ(メリル・ストリープ)。
この3人の女性の生と、死への傾斜が静かに描かれる。

ぼくはヴァージニア・ウルフを読んだことがないので、どれだけこの映画の本質が理解できたのかわからないけれども、ローラの虚無感や、クラリッサのどうしようもない焦燥感はそれなりにわかるような気がする。
とくに最愛の人にどうしてもこころを開いてもらえない、そしてすべての自分をゆだねることのできないクラリッサの哀しみと、それを自分ではどうすることもできないリチャードの痛みは、切々と胸に伝わってきましたね。

それにしても、夫の誕生日に小さな息子とバースデイ・ケーキを作るローラ、その何気ないシーンのなんという緊張感!
これは最初にも書いたようにジュリアン・ムーアの演技と、スティーヴン・ダルドリーの演出の巧みさであろう。

英国に行ったこともないのに、これぞ英国と思わせるような巧みなカメラはシーマス・マクガーヴィ(BSC) 。


さて、今年もアカデミー賞が近づいてきた。
ゆくえが気になりますね。

2002年 ユニヴァーサル 115分
DVD ヴィスタ・サイズ(スクィーズ)
画質=★★★★ (最高は★5つ)
字幕の大きさ=小


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