|
2005/02/02(水)
JAZZの愛聴盤-11
|
|
|
2か月ぶりの愛聴盤です。
今回もまたジャケ買いして損のない1枚(このところこんなんばっかだなあ……)。
Verveのバディ・デフランコにはキュートな女性のアップをフロント・カヴァーに使ったものが何枚かあって、これもその1枚。ついついレジに運んじゃいます(笑)。 しかもこのころのレギュラー・クインテットはタル・ファーローのギターにソニー・クラークのピアノ、とメンバー的にも申し分ない。
このアルバムはオープニングがすばらしい! 「GETTING A BALANCE」この1曲だけでも買う価値ありです。 曲はデフランコとクラークの共作になるオリジナルで、カウント・ベイシーを思わせるようなスウィンギーなナンバー。 ベースとギターのイントロ12小節に、ドラムが加わってさらに12小節、それからやっとクラリネットとギターがユニゾンでテーマを奏でる、この何気ない演出がほんとうにうまい。 そのままデフランコが軽快でよく歌うソロを取るが、つづくクラークはお得意のややブルージーなソロでご機嫌だし、タルの低域を多用したソロも申し分ないものだ。 クラークがアメリカで売れなかったのがほんとうに不思議でならない。 後テーマではクラとギターに、クラークのオルガンが入って、アウトロはまたベースとギターのデュオで12小節。 このアレンジも粋なものだ。 約9分の演奏がほんとうに短く感じるすばらしい演奏だ。
つづくハロルド・アーレンの「THAT OLD BLACK MAGIC」のデフランコの急速調のソロも洒脱でスウィンギー、この日のデフランコがほんとうに絶好調だったことがよくわかる。
ちょっと残念なのは、Side-2の冒頭でバラッドである「BUT BEAUTIFUL」と「THE NEARNESS OF YOU」が同じようなテンポでつづけて演奏されることで、このへんにもう少し工夫があれば、もっと印象的なアルバムになっていたのにと惜しまれる。
BUDDY DE FRANCO "sweet and lovely" Verve MGV-8224
|
|
|
|