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2005/04/30(土) 『ポスト・カード』
メアリー・ホプキンの『ポスト・カード』について、この前のつづき。
27日の日記に、「楽曲のクオリティにかなりの差があって、アルバムとしての完成度はイマイチ」と書いたが、具体的に述べておこう。
総じて、カヴァー曲のできがパッとしないのだ。
オリジナル盤には、「Inch Worm」、「木の葉の子守唄」、「ヤング・ラヴ」、「優しき伴侶を」、「ショウほど素敵な商売はない」など、8曲のスタンダードが収められている。
たとえば「ヤング・ラヴ」では、ブン・チャッ・ブン・チャッというツー・ビート的なリズムが、曲のクオリティを著しく損なっている。紙ジャケの解説には「ポールが頭に描いていたポップなサウンドが最も効果的に表された1曲」と書いてあるが、このアレンジは原曲の足元にも及ばぬものだ。
優しき伴侶を」は素直な歌唱で悪くはないのだが、クリス・コナーを初めとするジャズ・シンガーの名唱を聞きなれた耳にはなんとも物足りない。
ショウほど素敵な商売はない」ほどの超有名曲になると、アレンジャーも頭を悩ましたのだろうが、サビでスローになるところがまったくスウィンギーでなく、もともと声域の狭いメアリーも、やっとのことで唄っている感じで、やるせない気分になってしまう。
4曲でバックを務めるThe Mike Cotton Bandもまったく平凡な演奏で、アルバムのクオリティを低いものにしている。

ところでMASAさんのサイトでメアリーの紙ジャケを買う気になったときに、よく行く中古ショップに問い合わせをしたら、運良くUKオリジナルのモノラル盤が入っているという。
コンディションもそこそこ、というので取り置きしてもらってたものを今日取りに行った。

オリジナル盤はA面が「Lord of the Reedy River」、B面が「Voyage of the Moon」という、いずれもドノヴァンの曲で始まるのだが、これがほんとうに素晴らしい。
悲しき天使」で始まるCDより、アナログ盤の方がずっといいなあ。


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