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2005/05/21(土) 僕の彼女を紹介します
まず美しいソウルの夜景がスクリーンいっぱいに映し出される。
そこにアコースティック・ギターの美しいストロークが重なり、韓国のシンガーだと思われるYoumeの「天国のドア」が流れる。

「ソウルの美しい夜景を世界に見せる絶好のチャンスであると思ったスタッフは、市街地への空襲を恐れ日没後の空中撮影を禁じていた韓国政府を説得し、初めてソウルの夜の全景撮影に成功した」(WHVのパンフレットより)

素晴らしいオープニングである。
ビルの屋上に立つヒロインのヨ・ギョンジン(チョン・ジヒョン)。
彼女はゆっくりと足を踏み出し、そして身を投げる……。
いやな予感がする。
『デイ・アフター・トゥモロウ』のところでも書いたように、感動させるために人を殺す映画がぼくは嫌いなのだ。

同じクァク・ジェヨン監督と組んだ前作『猟奇的な彼女』で女子大生だったチョンは、今回は女性警察官だが、基本的な人物の造形はまったく変わらない。
ただ今回は警察官だから、ぶん殴るだけではすまない。
正義感が強く思い込みが激しく向こう見ずな彼女は、危険を顧みずにソウルの凶悪犯罪に立ち向かう。
麻薬密売人を尾行して、大々的な取引現場に踏み込んだ彼女は、ためらわずに銃を連射して敵を次々に倒してゆく。
おっちょこちょいなところもある彼女が、なんのためらいもなく犯罪者を殺してゆく場面を見ながら、いやな予感は小さな違和感になってゆく。

はっきりいうと今回の作品は失敗作だと思う。
基本的にはラヴ・ストーリーであり、前作同様コミカルな場面もふんだんに用意されているが、アクション・シーンやシリアスな場面もたくさんある。
それがうまく統一されないまま1本の映画になってしまったという感じがする。
そして観客を感動させようと用意されたたくさんのネタが、なんとなく見るほうをしらけさせてしまったような気がする。

初回限定生産の特別版、2枚目の特典映像も、『猟奇的』に比べると魅力に乏しい。
ただ15分のメイキングを見ると、過酷な撮影現場の実態がよくわかって勉強になる。

2004年 韓国映画 123分
DVD シネマスコープ・サイズ(スクィーズ)
画質=★★★★ (最高は★5つ)
字幕の大きさ=中


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