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2005/06/06(月) JAZZの愛聴盤-16
今回はフィル・ウッズの『ウォーム・ウッズ』をご紹介しよう。
わが国では同世代の白人アルト・サックス奏者であるジャッキー・マクリーンやアート・ペッパーに比べると明らかに人気も評価も低いウッズ。
どちらかというとエッジの効いたトーンで朗々と管を鳴らすウッズには、たしかにマクリーンやペッパーのような哀愁漂うフレーズは少ない。
「センティメンタル・ジャーニー」で有名なマクリーンの『4,5 And 6』や「帰ってくれればうれしいわ」の名演で知られるペッパーの『ミーツ・ザ・リズム・セクション』のような名盤・名演も少ない。

それにしても、と思う。
ウッズの作品は紙ジャケになっているものが極端に少ないのだ。
かくいうぼくもマクリーンやペッパーはそれぞれ6〜7枚紙ジャケを持っているが、ウッズは1枚も持っていない。
ぜひプレスティッジの『WOODLORE』とこの作品ぐらいは紙ジャケ化を期待したいのだが……。

さて1957年の9月〜11月に録音されたこの作品、ボブ・コーウィンのピアノ、ソニー・ダラスのベース、ニック・スタビュラスのドラムスというメンバーで、いかにも地味な作品だ。
アイラ・ギトラーが書いたライナーノウツを読むと、ボブのフェイヴァリット・ピアニストはレッド・ガーランド、ソニーの好きなベーシストはポール・チェンバーズ、ニックのお気に入りのドラマーはフィリー・ジョー・ジョーンズとある。
「なんだ、まんまマイルズのリズム・セクションじゃん。いっそのこと、フィル・ウッズにこのメンバーで吹き込ませたらよかったのに」と考えて、はたと気づいた。
そう、これは同年1月に吹き込まれたアート・ペッパーの『ミーツ・ザ・リズム・セクション』のマネなのである。
ただし、マイルズのリズム・セクションは借りられなかったので、その3人をリスペクトするミュージシャンを集めて吹き込ませた……。

かどうかはわからない(笑)が、リラックスしたなかなかいいセッションになった。
ペッパーのアルバムのB面には「ティン・ティン・ディオ」というラテン・リズムを配した哀愁のナンバーがあるが、このアルバムのB面にも「ガンガ・ディン」というラテン・リズムの哀愁漂うナンバーが置かれている。やっぱパクリかあ?

正直にいうと、ぼくのいちばん好きなウッズのソロは、ビリー・ジョエルの「素顔のままで」のソロなんだけど(笑)、でも、いいアルバムです。
タイトルどおり、リラックスした暖かなウッズのソロはちょっとお酒なんか飲みながら聞くのにはぴったり。
ぜひ紙ジャケ化を乞う!

ちなみにオリジナルはかなりレアなんだろう、1974年にリリースされたこの国内盤でさえファンの間ではけっこう高価で取引されてます。


PHIL WOODS "WARM WOODS"

epic


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